南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

家族旅行―長野・渋温泉―後編:ゆけむり号と小布施散策

朝7時におきて、昨夜の残り、7番湯から9番湯までを浸かりにいく。朝風呂は体が温まっているから、周囲が寒く感じて熱い湯でもちょうどいい。7番湯でゆっくりしそうになる。温泉街にある春木屋という牛乳屋さん。毎月3・6・9の付く日はミルクの日なんだそうだ。森永の箱が積んであったから、地産の牛乳はないかもしれないが、開いていたら買いたかった。8番湯は爺さんが大量に水を出してぬるめていた。そんなに温めなくてもよかろうと思ったが、彼が去ってしばらくするとかなり熱くなった。失礼しました。9番湯は猛烈に熱く濁っていた。
朝食は地下室。野沢菜最高。先代のご主人が好きだったというモーニングこーひーがサービス。また滞在中、ロビーの珈琲は飲み放題ということで出発前に一杯。宿の向かいの温泉寺参拝。宿の方に車で湯田中駅まで送っていただく。車内での話によると、宿は現在11代目となる老舗。湯田中は大きなホテルが多いが、渋は小ぢんまりした旅館の街。昔ながらの旅館を思わせ、意外と好評なのだという。
さて、今日は10時11分発の長野行き「ゆけむり号」に乗車する。小田急から再就職したパノラマ展望のロマンスカーで、長電の目玉となった。昨日購入の一日乗車券に、特急券100円を足せば乗れる。家族4人分を任されたのだが、券売機でまず1枚買った後、大人2枚のボタンがあるのに気づき、これを使ったところ200円投じたのに100円返ってきたのでワロタ。300円で4人分購入。これが目当ての旅行客も居るので、特等席は確保できず。今日から信州ひな祭り企画のため、先頭にお内裏様とお雛様が置かれる。期間は約1ヶ月。特等席をとった連中は発車間際まで騒いだ後、走行中は居眠りしていた。許せん。
信州中野までは、ジェットコースターのように下り。左右は小さな集落とりんご園。警笛は若干電子音が混じる。
小布施までは約20分。駅裏に鄙びた旧車両と鉄橋が展示されている。東急電車のお古で、かなり朽ちてはいたが遺産である。一緒に見ていたおじさんがマニアなことを聞いてきたが、私は乗り鉄主体なので分からない。彼は別の家族に狭い通路で解説を始めたので、後戻りが出来なくなった。わが家族には待たせて申し訳なかったが、仮説の梯子で反対側に降りて鉄橋(旧松川橋橋梁で、それ以前は国鉄)を見て、そのまま改札を通さずに外に出て、ぐるっと廻って駅前に戻った。腹立たしいので、手元に残った特急券をどっかで捨てた。
小布施は栗と北斎の町。葛飾北斎は晩年、画業を全うする為に、小布施の豪商高井氏のもとに滞在した。人気に翻弄される浮世絵を離れ、本質の表現にこだわるアーティストを目指した北斎翁の肉筆画が展示された北斎館。国内の諸派、洋画、漢流にいたるまで様々な技法を取り入れた、迫力ある絵に圧倒された。
向かいのみやげ物店で、大好きな落雁を購入。ソフト栗ームを味わう。奥の食事処では、またもや鴨汁うどんがあった。この地方では名物なのらしい。
けど、それは食べないで、町に戻って食堂を探す。朝食が多かったのとソフトを食べたのとで、皆あんまり腹がすいてなかった。一見飲み屋か喫茶っぽい「桂亭」という店に入った。ところが、ここの日替わりランチ750円がヘルシーで味付けも上手く、適量でゼッピン。食後の珈琲もサービスで、大変満足。隠れ店というのは、まさにこういうところを言うのだと思った。昼食は二日とも当たり。
長野までのながでんはとても地元色が濃かった。高校の卒業式を終えた客が多かった。
長野駅ではさっさと「しなの」に乗換。長野でのプリンシェイク探索は、全く成果なしで終了した。JR駅ホームはまだ狙えるかも、と篠ノ井までは起きていたが無駄骨。
【終】