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南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

“かえつのう”の旅<2>:高岡市内

予定では古城公園も含めて「高岡市内」でしたが、天候と桜の開花状況より花見は前倒しとなりました。

高岡の朝

静かに雨降る大佛旅館の朝。

朝食の配膳とともに起こされるという痴態は犯さなかった。天候はともかく、清々しく迎える貴重な朝の目覚め。

味付け海苔と半熟卵が嬉しい、飾らない和朝食。干物と貝の吸い物に海の幸の響きあり。
洗顔のため廊下を歩くと、客室から男性の談笑が聞こえる。食後のお膳も出ていることから、他にも宿泊者はいるようだ。
天気の好転を待ちかねて8時過ぎにチェックアウト。暫くは、一応傘はさしていたい重い小雨。

前日の吉久みたく、さまのこ調の美しい外観。
 名の通り大仏の傍なので観光と前後して名残惜しむ。

ついでに、今日撮った万葉線の秀作。
 坂下町駅。

高岡大仏

日本三大仏の一つ。1221年に最初の木造大仏が建立され、幾度かの大火による焼失と再建を経て、1933年に鋳造大仏となって現在地に移転された。歌人与謝野晶子に「鎌倉大仏より美男」と評される。
曇天にそびえる大仏像。

実は昨日も夕日に暮れなずむ御姿を拝んでいるのだが、如何せん北向きでいらっしゃるので面が陰になって映りが悪い。前面に日の当たる大仏様を拝むのは何時が宜しいのかな。
台座内部の回廊には仏絵が展示されている。雨の中記念撮影に騒がしい中国人観光客をやり過ごしつつ、美しい天女や物語を鑑賞。
 角久旅館前より全景。

山町筋(土蔵造りの町並み)

万葉線沿線マップ」を見て、時間に余裕ができたので寄ってみようと。次第に雨はやんで、今度はときおり強風が吹き荒れるように。
大仏様から坂を下り坂下町の電停を渡った北側の地区。すぐに土蔵造りのまち資料館を見つけ覗こうとすると、地元の方らしい年配女性が親切に見どころを道案内してくれた。金屋町までの行き方を目印交えながら丁寧に教えてくれたんだが、思った以上の距離でたどり着けなかった。ともかく、この資料館自体はあんまりお勧めじゃないらしく、古い商家の造りで薄暗かったのでそのまま歩き出した。
この町並みは昨日の吉久に比すれば、ずっと面白かった。

防火対策のレンガ壁に挟まれた重文菅野家住宅
格子戸の前面に張り出すように西洋風の柱が並ぶ奇妙な造り。明治の大火を機にこのような防火建築が多くつくられた。
 

格子だけじゃなく、近代文化の和洋折衷を取り込んだ町並みが面白い。
 薬屋。
 赤レンガの銀行。これも近代建築の象徴。
道案内では銀行前の道を右へ入っていくと、金屋町に行けると教えてくれた。近くに高岡御車山会館がある。
そもそも山町とは山車を保有する10町のことで、高岡御車山祭は国の重要有形民俗文化財および無形民俗文化財の両方に指定された数少ない祭の一つだ。同会館では7基ある山車のうちの1基を常設展示しており、華やかな状態を間近で見ることができる。御所車の上に載せられた鉾は各町により様々な装飾が施され、金工や染織など高度な工芸技術が用いられているものばかりだ。鋳造大仏といい、豪華絢爛な山車といい、城下町から続く高岡の繁栄ぶりが伝わってくる。1階の展示を見終わったころ、ちょうど映像展示が始まる時刻で勧められたが退館。
先述のとおり、金屋町へは身体ごと飛ばされそうな突風と予想以上の距離から千保川に出たところで断念。対岸に見える金屋緑地の先が目的地だとは後で知った。

帰途

「Curun TAKAOKA」2階のお土産店で旅館の茶菓子「江出の月」を求める。職場の土産にはネタ要素もかねて「昆布バームクーヘン」。一人受け取らなかったので自分で食べたら旨かったわ。昆布と並ぶ高岡自慢として万葉線パンフで後から知ったのが、コロッケ。大仏コロッケなんていう特大サイズもあるそうで、食べてみたかったなぁ。
強風のためバス待ち時間を地下街で過ごす。まだ商業テナントは疎らなようだけど、ギャラリーとか貸し会議室とかあって活用されやすそうだ。
帰りの加越能バスは往路に比べてあまり上手くない運転手に思われたけど、ほとんどの区間を熟睡で過ごせたのでわりに快適だった。仕事の疲れよりも休養の疲れのほうが心地よく眠りを誘うんだろうね。名鉄バスセンター入り口付近で「きときとライナー」と並走。一足先に入場して降車。
ポイントカードは無期限なので、今度は氷見を目指してみようかな。