南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

大字(だいじ)

書類などで容易に改竄しにくいように用いる漢数字。先日、サンデー版の漢字クイズで七の大字、柒が取り上げられてて、改めて一から十まで母と調べてみた。そしたら何故か、普段見慣れてもないくせに、殆どの数字を脳裏から引き出すことができて自分でも驚いた。壱、弐、参はお互い知ってる。肆、伍、陸、拾は、辞典に頼る前に何故か浮かんできた。また、弐は貮だよ、と指摘までした。捌と玖は辞典でたどり着き、あまり見覚えなかった。

仕事とかで全然使う機会がなく、どこで見覚えたのか検討つかない。せいぜい旅館で受け取る領収書くらいだよなぁ。いや、ひょっとして、中国で見慣れてるかもしれん、と思った。とくに肆と陸の既視感は中国っぽい気がする。大字のピンインは全て、小字(普通の漢数字)のそれとほぼ一致する。母からは、変なもんをよう覚えとるなと言われた。

今思い出した。中国の中近距離バスをターミナルで切符買わず乗り、車中で運賃払うとくれる簡素な伝票、大字表記だわ。こういう経験生きることあるんだな。