先日、イラン南東部で巨大地震が発生し、死者が6千人とも一万人とも言われております。マグニチュード6.5とかで、兵庫県南部地震や関東大地震並みの規模ではないでしょうか。筆者もヒトである。人災と天災の区別ぐらいはつく。人災には、害を加えた側の主張がある。もちろん被害者の人権は尊重されるべきだが、それだけに終始するものではない。もしそれだけで外交政策や司法機関が動くようなら、もはやその国はおしまいである。が、今回はどの視点から見ても天災である。これは無条件に援助を受けるべきである。援助をしてやったから、核開発をやめろとか、外交関係を改善せよとはいえない。人間として当然の行いだからである。ところで、ちょうどいい時にイラクに自衛隊の先遣隊が派遣され、クウェートに到着した。もともと定義は、イラク国民への人道支援であるそうだ。しかし、もしかするとこの目的は果たせないかもしれない。なぜなら、この先遣隊は治安回復をその活動の主体としており、実際に国民と触れ合う時間を持てるかどうか、不明瞭であるからだ。さて、ここで筆者は無茶を言う。一部を被災地に送り、本当の人道支援をしてはどうか。無論こんなことは政府の指令ではないから、勝手に行動できるものではない。だが、派遣目的の真髄を果たすなら、これは余計なことでもなく、本務を置いて駆けつける臨機応変で且つ人間性豊かな自衛隊としての印象をイラク人に与えることができるのじゃないか。パフォーマンスといわれればそれまでだが、まずは信頼、次に行動じゃないか?先遣隊に対する現地人の賛否は、半々だと報道されている。せめて7割の支持は望みたい。そのためにも、これはお勧めしたいんだがなぁ。結:イラクだけに割り切らず、広く暖かくが望ましい。【2003/12/28/PM】