南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

歴史教科書問題を含めた「シャザイとハンセイ」くどくど論

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 くどくど論と名付けたのは、筆者が凶刃的狂言で、最も柱にしているテーマであり、数多の稿内で著していることの総集編に近いからである。今更言うまでもないが、筆者が鍵括弧付きカタカナで、謝罪と反省を表現するのは、双方を蔑視するからである。尤も過去の戦争を最適切な形で処理するには、謝罪も反省も必要とするであろう。しかし、現行の謝罪と反省は軽蔑せざるを得ない。なぜなら、反省や謝罪の対象を正確に捉え、施行されていないからである。認めるべきものを認め、自身を屈曲させないように施さねば、自身のみならず関係を持つ他者に対しても、無効や歪みを与えることになる。たとえば、近現代化を歩む中国が過敏に反日感情を剥き出すのも、朝貢システムで栄えた旧体制の中国を呼び起こし歪ませるような外交を、日本が戦後続けているからであって、一個独立した国家外交を見せることで、中国の近現代国家への本格的な転換と正統な友好関係を築くことができるのではないか。現在は、島嶼国が大陸国家に屈する時代ではない。寧ろ近現代国家への道を先行して歩み始めた日本の、断固たる中立な歴史認識と国家独立体制が行動として活きることで、日本はアジアの主力となる。
 翻って、国内の話。《韓国メディアは、06年度から使用される中学教科書の検定に出ている扶桑社版教科書の内容が「植民統治を美化」、「歴史を歪曲」「相変わらず自国中心主義的史観に立脚している」などと批判。朝日3/11》《「公民や地理で独島(日本名・竹島)が取り上げられたのは極めて深刻で受け入れられない」と抗議。朝日4/06》《日本政府が同日発表した2006年度中学校歴史教科書の検定結果について、中国政府は、中国側の度重なる厳重な申し入れを日本政府が顧みず、発行を許可したことに対して、憤慨」(外交部指導部メンバーの喬宗淮氏)朝日4/06》自国中心主義史観や申し入れを顧みない歴史教育の確立こそが、自主思考と自国独立の要である。さらに、国民の多くが警戒している、皇室や神話の誇大化が軍国主義の誘導や橋渡しになったという迷信を駆逐し、日本が可能な限り戻れる処まで歴史を掘り下げ、戦争恐怖症による回想拒否を排斥して厳選された大切なものを復帰させること。これらを着実に進める世代を育成することに、歴史教育の意義がある。
結:反省には、自己褒称も含まれる。【2005/04/26/PM】