南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

本田裕典(キング)氏について

令和の虎チャンネルで、主催の岩井さんと揉めて帰らされるシーンをショート動画で観たのがきっかけ。受験生への投資コーナーで若干31歳にして「東大理三以外はカス」など筋の通らないことをしゃべって虎たちの理解も得られず、「若者虐めて楽しいかッ!」などの名言を吐き捨て退場させられたうえ、控室退室時でさえも往生際の悪い舌戦を交えるという、痛烈な印象を残した本田裕典氏(以下キング)。その後、令和の虎リベンジ前後も含めて、歌舞伎町でホストを目指すというキングが出演するどっこい翔平チャンネルを粗方追わせてもらった。この日本一有名ホストというどっこい翔平さんも愛知出身ということで、まぁ何だか出身地っていうのは意図しなくても繋げられてしまうものなんかね。ちなみにキング氏は三重県鈴鹿だそうで。
はじめはホント30過ぎとは思えない問題児ぶりを、どっこいさんはじめホスト関係者とともに呆れながら観ていた。乱れた生活習慣や上司・同僚との協調性の欠如、偏狭な拘り、そして令和の虎も含めた知名度上昇による傲りなどを、どう諫め教育して一人前のホストにするか、関与された方々の想像を絶する苦労に共感するものがあった。ただ、

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弟さんが上京されて家族のことを語り、どっこいさんらが鈴鹿のご自宅に伺って氏の父親と面会する展開で、ちょっと考え方が変わった。あの展開は正直ミスリードだと思う。なぜなら、キングの父親の言動を見て、あぁこの父親にしてあの息子だな、とハッキリ思ってしまったからだ。家庭内暴力や金銭要求に苦労されていることは理解できる。ただ、そこまでの親子不信にいたる経緯が30年のどこかにあったはずで、何らかのきっかけがなくば深刻な不信や確執は生まれない。父親自身そこに向き合えない質の方なんだろうな。あるいは仕事人間で家庭のことに真剣に取り組んでこなかったか、少なくとも息子の多感な成長期や精神変動を気づけるほど対面してなかった人だと思う。そのツケに気づかず、ただ息子にだけ変わる(落ち着く)ことを要求している勝手な人だ。そもそも自分の教育が間違ってたから社会での横暴を招いているのに、「どっこいさんのご指導は間違ってません」などとよく言えるな。あんたがあんた基準で判断するものはもう既に間違っているんだよ。本当はね、これだけの親子不信と家族崩壊が起きているのは、「お父さん、あなたにも非があるんですよ」と言える人物と引き合わせるべきだったし、もし可能ならどっこいさん自身が気づいて指摘してほしかった。齢を重ねて尚息子の暴力に悩む父親を助け労いたい、ではキングの教育に何ら効果をもたらさないし仲裁にもならない。この展開は残念だけど、氏のどっこいさんや自分の家族に対する不信感を増幅し、一層孤立の中で足掻いていく結果にしかならない。どっこいさんも仕事しながらのキング指導だけにいろいろ試行錯誤での対応は大変だろうが、この流れはキングの言う「問題児を扱って善人ぶりをアピールするどっこいさん」がまったくの図星になっただけの結末。
ムキになって同じ言葉を繰り返し吐き続けるときの、ポカンと宙に浮いたような目つき。当人は癖になってて気づかんかもしれんけど、これって発達障害の一種じゃね?勝手なこと言えんけど。少なくとも私は個人的な友人関係のなかで結構見慣れた種の目つきであり、煽り方も諫め方も抑え方もまぁまぁ心得てる。世の中には一定数のそういう障害に似たものをお持ちの方々がいるはずだが、まだ慣れていない人間のほうが圧倒的に多い。威圧され過ぎたり、大人としての冷静な対応が取れなかったりする。まぁ一般には甘えの一種と捉えられがち。キングの関係動画を閲覧してて一番うまくいなしながら対応してたのは、内勤のジュリーさん。色んな性格のホスト君を扱ってきた手練なんだろうなと思う。どんな問題児でも社会は受容し受容されて生きていかねばならないので、理解ありつつときに厳しくときに優しく接するジュリーさんのような方と出会い、一瞬でもその出会いに有難みを覚えたとき、キングは少しずつ覚醒するのではないかと思う。本来は親子関係の確執を解決して初めて社会性を回復できるものだけど、父子ともに解決できる状況にないことが動画で判明した。だからこそキングは無意識のうちに社会へこのもどかしさを訴えに出たのかもしれない。大人であることを求められるから生きづらいんだということを、体張って恥さらしながら訴えているのかもしれない。まぁあんまり同情しすぎるのも良くないけど、もう少し理解されそうな人物像を各出演チャンネルも演出してあげてほしいよな。彼自身は自己表現が得意でなさそうなので、出演チャンネルの力量にかかってくるからね。この数カ月、他人事ながらちょっと考えさせられる人物ではありました。もしかしたら、巷で遭遇するかも?