南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

サダコの腕折られる

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 イラン・イラク・北朝鮮を悪の枢軸と見なし、先制攻撃を加え、参加を渋る西欧諸国を頭が古いと切り捨て、参加同盟国までも牛馬の様にあしらう米国。その上で聖書を読み、劣性文明国の悪玉指導者を拘束し、鼻高々のドゥブヤ現米大統領。全くの強者傲慢に見えますが、今月1日のニュースは意外な一面を我々に見せてくれたのです。 ≪米国北西部のワシントン州シアトル市の公園にある、被爆して白血病で亡くなった佐々木禎子さんの像が、何者かに腕の部分を切断されていたことが三十日までに分かった。原爆投下機の展示に抗議して被爆者が訪米したばかりで、現地や国内の被爆者たちは心無い行為に憤っている。(中国新聞)≫まず筆者が思うに、米国人はあるモニュメントが何かを象徴することに飽きてしまったか、恐怖心を感じるようになったのだ。原因は、かの有名な9.11である。〔近現代の偉大なるアメリカ〕の象徴、WTCの崩壊は、偶像に対する嫌悪・恐怖を生んだ。つまり今回の行動は、覚せい剤中毒に陥った人が妄想に駆られて、部屋中の蜘蛛にスプレーをかけ続ける行為に酷似している。米国人の本心は強者傲慢などではなく、小心者が不安の中で酒を飲んで暴れだしたようなものなのだ。冷戦時代と異なり、敵はソ連一国ではなく、多様化している。マニュアルどおりに行かない世界制覇に不安を感じての行動が米国の内外で起きている。結:アメリカ・テリヤが吠えている。【2004/01/22/PM】