南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

砂の道

あと10日間の戦い

やはり川原に住んでるんだなと実感したね。砂浜で必死に脱出を試みるような感覚。
土曜日に、久々の長途として黄河堤防を走った。んで、帰路を誤って、突如アスファルトが消滅して集落に迷い込んだらその先が「砂の道」だったというわけだ。省道はまだいい。市道以下になると、私道と変わらない。違いは大型車両が本気で通行してくることで、これはリアルに接近したら怖いが、通ってくれる事実があると九死に一生な気分。要するに、この砂の平原で頼りになるのは、東西南北の方向感覚と、大型車両の車輪痕の有無なのだ。車輪痕がなければ、この先まともな道路に出られる保証はない。そういう考え方。
集落の中を大型ダンプが抜けてくる。が、砂の道であるから、当然動きは遅いし、こちらも避ける手段がない。ただコイツらが足跡を残してくれたおかげで、市区に帰れたのだからその点は感謝する。明らかに公害だからね。もぅ一時は、周りに人がいない、ってこともあった。何せ日本よりも人口密度の高い(2倍近い)省で、人を見かけない瞬間があるなんて信じられない、とかね。
日本の実家も嘗ては河原だった土地だから液状化現象とか恐れられるが、ここはあからさまに河原だからな。一応堤防と呼べるものは造られてはいるものの、日本での治水とは到底呼べない。水も高いし、我々は外国人ということで留学生楼には割と優先的に水が供給されているに過ぎない。黄河というのは元来水を利用するものではなく、湿気をわずかに供給する役割なのだ。
ま、とにかく良くも鄭開大道に脱出できたものだと我ながら感心する。わ・は・は。