南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

新陳代謝

陳という漢字には、「ならべる(ex.陳列)」「のべる(ex.陳述、陳情、陳謝)」の意のほかに、「長く経って古くなる、古い」の意味がある。陳腐って、ショボいの意味で使ってる気がするけど、もとは古臭いの意なんだな。新陳代謝とは、古いものが新しいものに次々と入れ替わること。新古でも新旧でもなく、陳を用いたのは何故なんだろうな。カッコよくて重みが増すからか。metabolismの訳語として新陳代謝とあてたのは、夏目漱石であるといわれる、と知り、尚驚く。

宋代、明代、清代みたいに、陳代と抜き出してしまったらいかんじゃないか。陳は諸侯の小国に過ぎないから、一王朝扱いにはならない。ちなみに春秋時代の陳国は、現在の河南省周口市に位置するそうな。