この番組は割と「中国は一つ」をテーマに強調するので、台湾・香港人歌手が目立って出演する。(当然、“中国台湾”“中国香港”と表示。)その中で、前述の韓紅は彼らと対等に並ぶ純チャイナ明星として輝いて出ることがある。韓紅が出るのと出ないのとでは視聴率に差が出るほど、その重要性は高まっている感がある。が、まだ台湾香港に打ち勝つ数量が乏しいよな。だからこそ中華は一つであり、台港を包括しながら依存しないと、現代の若者の心情を満たせないわけだ。改革開放から早くも30年になろうとするのに、まだ明星の育成が未熟なのはこの快速的な経済成長に相応していない気がするのだが、ね。依存することが、台港包括を主張する要因として公然と主張するなら、それは残念ながら批判の対象にしかなりえない。
決して30年という時間は短くはない。1979年に生まれた沿岸都会の子が、いま何歳なのか。数億暮らす国土から英才を一匹捕まえてこいとはいわない。それは半世紀かけても至難の業であろうよ。けれども娯楽の充足をアカラサマに台港に依存する状況は如何かと思うしだいなのよ。