天気もいいし、緊急事態宣言の解除でスーパー銭湯も解禁されたので、どっか行ってもいいだろう、と。とりあえず名駅向かう間に思案して、名鉄尾西線の観音寺と開明の両駅近くに休日でも割安なスーパー銭湯を見つけたので、尾西線に乗ることにした。はじめは津島経由で一宮までの車窓を楽しむつもりだったが、案外時間がかさむことに気づき須ケ口駅停車中に急きょ一宮~玉ノ井間のみへ変更、せっかく乗りかけた佐屋行きを発車間際で捨てて本線へ。一宮で玉ノ井行き接続が芳しくないと気づくや、国府宮で特急に乗り継いだのは我ながら機転の名案だった。
尾西線(木曽川線)
木曽川線という呼称は一時期の旧称であって現在は使われておらず、一宮~弥富間は利用していないことを示すための個人的な便宜である。弥富方面と玉ノ井方面が同じホームの前後で乗降する。あってはならないことだが、ブレーキミスで事故りそうな間隔。
玉ノ井までは4駅、全線単線行き違いなし。はじめの西一宮まで以外はまぁまぁ駅間がある。西一宮~開明の途中まで高架区間。かつては木曽川河岸まで延びていたが廃線、ほとんど痕跡ないらしく距離もあるので今回は辿らない。寂しげにプッツリ途切れた線路。
沿線ぶらり
賀茂神社
地名の由来となった「玉の井」があるらしいので訪れてみる。社殿はじめ神域内の建物みな年季が入っている。保護のため、同じ木造の門が被さっており二重に見える。本来の古神門は小さく、改修のたびに脚を斬っていったためだという。玉ノ井の霊泉ともよばれる。井戸は乾いており、脇の湧水は「飲めます」とあるもののこちらも小さく水が溜まっている程度で豊かとはいえない。この僅かな感じが聖水らしいともいえる。この地が中世において京都と鎌倉をむすぶ鎌倉街道に沿っていたことから、歌人が立ち寄り清水にちなむ句を遺している。
織物の町
30分間隔の折り返し電車を待ちきれず、開明駅方向へ見当つけて歩くことに。基本住宅地だが、細くくねった路地と、まっすぐ南北に整った道路とが入り乱れる地区。そして、あちこち鋸型の廃工場が点在する。ふと見上げれば工場の壁面に「〇〇毛織」などと書かれ、かつて一宮や尾西は紡織産業が盛んだったんだよな、と思い出し、すごく納得した。
美彩都 湯友楽
開明駅近くのスーパー銭湯。土休でもワンコイン(500円)ってのに魅かれた。
supersento-yuuraku.jimdofree.com
体育館のように天井が高くて広々とした浴場で、ほとんど照明なくても外の光で明るい。日替わり湯以外は概ね温めでゆっくり浸かりやすい(休日のせいかカルキは強め)。湯池の造りや露天風呂の規模、そして客層からして地元の銭湯やや大型版って感じだな。それでもちゃんと壺湯はあって、仰向けに嵌って見上げる青空は痛快だった。温めなわりになかなか汗が引かず、コロナの息苦しさもあって休憩コーナーで長居せず、Yショップで菓子買って駅ホームで涼む。あとはまた特急つかってササーッと帰宅。
終
余談だけど、たまの名鉄利用で気づいたこと。豊川稲荷行き特急ってなくなったんだね。また、名駅の日中の本線岐阜方面の普通電車がなく(すべて須ケ口折り返し)、犬山方面の普通が通る東枇杷島はまだ良いとして、西枇杷島と新川橋は毎時2本(津島線行き)しか停まらないんか。名古屋近郊としてヤバいだろ。まぁ種別や行き先が入り乱れる名古屋駅をスッキリさせるためにはやむを得ないか。