南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

2ndtime Philippines 2:Dasmariñas,Matabungkay

2ndtime Philippines 1:Manilaよりつづく)
ゆうべ到着時のGPSチェック等から、ここはダスマリニャス(Dasmariñas)市近郊のベラ・ヴィスタ(Bella Vista)という地区らしい。普通車がギリ擦れ違えるくらいの道路に面して、2階建てほどの家々がピッチリと並んでいる。道幅に対して交通量は多く、朝からクラクションやバイクのエンジン音が喧しい。

2階の窓から覗く家並み

今回メインで泊まっているこの家も、最近施工したばかりで2カ月くらいでできたと自慢している。実際道路からの傾斜が、軽自動車1台分くらいの庭スペースを経て、リビングの中ほどまで及んでおり慣れるまで平衡感覚を失う。壁や設置家具にもまだ手荒な仕事の跡が窺える。近隣の廃屋などを見る感じ、退去するとき1軒まるっと壊すのでなく基礎や外壁は残して、間取り改装や内装は新住人が施工するのだと思う(想像)。

ベラ・ヴィスタの朝


モーニングコーヒーを嗜んでいると、やおら急き立てられるように外へ行くと言われ、慌ててiPhoneだけ持ちルビーとジェマさんについていく。5分も歩かないところに小さなベーカリーがあって、毎朝焼きたてを皆が買い求めるという。むかし母が焼いてくれたのを思いだすような、手のひらサイズのパンを紙袋に2、30ばかりつめてくれる。ベーカリーの向かいにひょろりとした木があり、ルビーが「この葉っぱでパン焼いてるんだよ」と駆け寄る。てっきり、俗にいうパンの木かと思ってその場で調べるも分からない。健康に良いんだよ、と所有者に許可をもらって枝葉を採り始めた。
帰国後に調べると、パンはパンデサル(塩のパン)といい、フィリピンの伝統的な朝食の定番だそう。また、

乾燥させて粉砕したマルンガイやモリンガの葉を小麦粉に混ぜて栄養価を高めることもあり、これは「マルンガイ・パンデサル」または「マルンガイ・パン」と呼ばれる。
パンデサル - Wikipedia引用)

palawan.hatenablog.com
まさに、この葉っぱであった。あとで、スープにすると言われ、枝から丸い葉だけを摘む作業を手伝う。

パンデサル・タイム

塩味よりはほんのり甘く、コーヒーに浸したり、ピーナッツバターを塗ったりして食べる。主食先行は太ると思いつつも、ついつい食べ進む。

ひとしきりパンデサル食べたあとの朝食

揚げナス(烧茄子)はジェンポール君の彼女が料理してた。不安定なガスバーナーの上で揚げ物するのはちょっと怖い。また炊飯器の普及してないフィリピンでは、ふつうに鍋で米を炊く。
ルビーたちが両替に行く間、昼頃まで寝てていいといわれ、エアコンの効いた暗室で横になる。ゆうべ熱帯夜でも十分睡眠はとれており、日中起きてないと不規則で身体がおかしくなると思うも、病み上がりで出国してきた配慮だと受け取って休んでおく。

バタンガスへ

ルビーの故郷の海は現在、リゾート開発が進んでいてとてもキレイで見せたいと、出発前に聞かされていた。ただマニラから車で7時間くらいかかるので、当初の計画では空港に着いて一休みしたら夜通し車を走らせ、今日の朝一から(海で)遊べる目論見だったようだ。ところが、ゆうべのメトロ・マニラ脱出にウンザリして断念したという。また、私のフィリピン滞在が4日間ほどと短く、往復時間の勿体なさとレンタカー費用を考え、近場の海で楽しもうということになり、会話に聞き耳を立ててたところバタンガス(Batangas)の海辺を検討してることが分かった。前の職場にバタンガス出身者がいて、聞き馴染みのある地名。さすがに眠気はとれたので、缶ビールにナッツやフルーツをつまみながらレンタカーを待つ。
フィリピンでは車がないと、どこにも行けない。中国ほども中近距離バス網は発達してなさそう(都市間や長途はターミナルがあるようだ)だし、至るところで見かけるジープニーは路線網や安全性が皆目不明。一人だったら全然動けない(ジープニー デビューはしてみたい)。そのレンタカーを確保するのに、物凄く時間がかかる。フィリピン滞在の3分の1くらいは、レンタカー手配待ち時間に費やしてたんじゃないかと感じている。また費用もフィリピン物価に比して高く、1回で数万円くらい飛ぶらしい。これらの事情が後日、思わぬ事件を生む。
フィリピンは今、マンゴーが旬だ。キロ単位で買ってきた完熟マンゴーを食べ放題。縦長スライスしたマンゴーを皮をめくりながらかぶりつく。1個300円くらいする日本では考えられない贅沢だ。汴梁西瓜の産地、开封のスイカ狩りモードを思い出す。
レンタカーより先に、ルビーの甥っ子ポンさんが来た。彼とは日本で幾度か会っており、日本語こそ拙いが短期ビザで日本とフィリピンを往来しながら仕事している。少しでも素性を知ってる顔見知りと同行できるのは心強く、気が楽になる。また、男同士で遊び慣れた人だけにこの3日間とても頼りになった。前回オロンガポのときと同様ワイドボディのハイエースが到着して、レジャー用品積み込んで出発! ちなみにジェンポール君はモトクロスタイプの単車を持っていて、車のレンタル中はレンタカー屋さんに預けてるらしい。今回は運転手付きだけども、ベラ・ヴィスタを出てから合流した。
停車ごとに要所はGPSチェックしたので、だいたいの走行ルートは分かる。ダスマリニャスからは、概ね南西方向へ進む。今回初めて思ったのは、フィリピンって高低差の激しい地形だな、平らなのはマニラだけだな、だから早くから車が必需品で日本車が永く流通してんだな、ということ。高い山がそびえるわけではないけど、丘陵地がつづく感じ。道路も峠とか地理要素無視してんじゃないかと思えるくらい、アップダウンの連続。そして、三叉路など国道の主だった交差点付近では、渋滞が発生しやすい(とくにタガイタイ付近)。勿論、うまく迂回する裏道もある。中国と違って国道は有料ではないが、一度だけ環境保全料みたいなのを徴収する関所があった。
15時くらいだと思うけども、食事休憩をとる。道の駅かサービスエリアのようにスタバやレストランの並んだ、ツイン・レイクス・タガイタイメーデーのため混んでいた。バタンガス市方面との分岐近くには旨そうな炙り肉屋があって、テイクアウトするのかとも思った。iPhoneの地図アプリには載ってないほど真新しい、Tower Ground Bulalohanというレストランへ。メニュー見ても分からないので、チキンだけリクエストした。熱々のスープとか結構本格的だったのと、一つだけチャプスイという聞き馴染みあるのが混じってた。オープンテラスで食事しながら、今やっとフィリピンの晴れた空見たなぁ。まだカメラワーク鈍い。
リアン(Lian)の市場(パブリック・マーケット)へ寄って、食材やフルーツなどを買い出し。私は降車しないでPTS取引。面白いもの見れるかもしれないけど、迷子にもなりかねない。日の暮れかかるころ、ようやく車外から潮の香が漂ってきて海岸リゾートに着く。

マタブンカイ・ビーチの夜

今回泊まったのは、Sea Breeze Rendezvous Beach Resort
sites.google.com

林の中に密集するヴィラの一つへ荷物を置くと、すぐ宴の準備が始まる

ポンさん、ジェンポール君と、町のコンビニへ酒買いに行く。銘柄なんかよく分からないままに選んだビールの大ボトルを5,6本と、ウィスキーのような強い酒を買っていく。そもそもフィリピンのコンビニすら初入店だと思うも、見渡す余裕さえない。帰りがけに管理棟(上階はホテル)へ寄って大量の氷をもらう。その氷でアイスビールにして吞みながら、フルーツやスナック菓子をつまむ。レンタカーのドライバーさんも緩~くご一緒している。私にも時々英語で話しかけてくれた。
持参したマイクとアンプ、それにiPadでカラオケパーティーが始まる。威勢とノリが良くて盛り上げ役のポンさんは歌もうまく、ヴィラ群じゅうに響き渡る。DAM契約を外したお店でもこの手のオーディオカラオケを始めたのだけど、テンモクがないのはちょっと慣れない。しばし遠慮してたけど、中国の曲も探せるよ、って気遣ってくれたのでいつもの十八番を歌った。また、みんなアニメソングなど日本の曲をよく知っていて上手い。しまいには独りヴィラで寝ていたルビーまで起こされて引っ張り出されて、美声を聴かせてもらった。
すっかりたけなわのとき不意に海入ることとなり、やむなく眼鏡外して浜辺へ。薄暗い砂浜に足元おぼつかず、生ぬるい海水に浸かって一気に消沈。前回オロンガポのくすんだ海が残念だっただけに、綺麗な姿で対面したかった。ナイトライフ盛んな沿岸にほんのり照らされた海辺で、真っ暗闇な沖合を向いて、しかも着衣遊泳するって、なんか気色悪いな。テンション下がる洗礼終えてねぐらに戻り、シャワーして夜食。ビールでだいぶ膨れていたけど、BBQやらフルーツやら食べたら気を持ち直した。狭いヴィラに雑魚寝で消灯。ポンさんはバルコニーで爆睡。

(2ndtime Philippines 3:Matabungkay,Dasmariñasへつづく)