南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

トヨタの失敗

カムリがデカくなって、クラウンの風格が失われた。
まぁ中国人には中国人の好みがあって、日本車の伝統色というか伝統的個性を論じたところで通じないのだろうけど、やはり日本ブランドとしてこの国に渡ってきている以上、なんかその辺のバランスを保ってほしい気がする。中国では、カムリ、ブルーバード、アコードが欧米・韓国メーカーに台頭する、高級感をもった一般車として往来している。それぞれトヨタ、日産、ホンダを代表しているわけだが、メーカーを軸にみると、ちゃんと各社の伝統色はまだ残っている。尤も購入者は分かってないだろうけども。たまにバスに乗りながら、そんな評価をしてみると良い休息になる。
数量的にはホンダとトヨタが同等で日産はまだ少なめ。鄭州入りを果たしたといえど、古くから日本で最も親しまれてきた日産車が河南に浸透するのは大変らしい。スズキレベルの小型車に取り組んでみるのもひとつの手。まだまだタクシーの比率が高い開封では小型車が望ましい。ところが、タクシーにおける日本車の割合は圧倒的に低く、スズキが唯一担っている。金持ち層から中流層へ購入階層が下がってくると、より小型・中型の需要も高まるわけで、長い目で見てもさほど損はない。スズキを除けば、韓国起亜、フォルクスワーゲンシトロエンなどすでに現地に染み付いた非日本メーカーの中小型車が多いほか、米系でも積極的な感じがする。もともと庶民の車、小型車から始まった日本車が、この中国で勝ちきれないのは勿体無いじゃない。