南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

初の倒置法による帰郷プラン

2017年の武汉、あるいは合肥からのアクセスルートによる計画しか考えられず、再訪シリーズで唯一开封帰郷は難があった南阳編。この度、郑州より直線的に高铁が開業したことを受けて开封帰郷込みのプランを立ててみた。

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これまでの帰郷企画は実施済みもふくめ、旅程の前半を河南ウォーク、後半を开封滞在に割り振ってきた。これは中国全土の中で最も勝手が分かっててリラックスできる开封で疲れをとり癒すため、そして前半企画中も开封を目指す安心感、ベースキャンプみたいなものと考えるからだ。ところが今回、帰郷旅行史上初めて、开封先行プランとなった。その理由は、既存ルートへのこだわりにある。

第二次南阳編で訪れたい桐柏(Tongbai)县淮渎庙は南阳市区よりも信阳のほうが近く、これまでの武汉や合肥からのアクセスに適していた。この桐柏-信阳を活かしながら郑渝高铁を取り入れて行程設計すると、郑州-南阳-信阳の三角形を描くことになる。そして、もう一つの執着である、郑州~信阳間は快速などの在来線を利用すること、この区間の列車ダイヤによる制約が大きかった。そして旅行初日、郑州新郑机场に着いてから宿泊地を信阳と南阳のいずれに定めても、適切なチェックイン時間に到着できないことが分かった。開業したばかりの高铁はコロナ禍の影響もあって本数が少なく、また锦江之星酒店は南阳东站よりも南阳站の最寄りにありバス移動時間も加味しないといけない。一方京广铁路の特快でも3時間はかかる信阳も有効とは言えない。それならいっそ帰郷と企画を逆転させ、城铁で开封に向かうほうがスムーズだと思った。行程3日目を郑州再訪込みで丸一日移動日に設定すれば、信阳行き快速がすんなり収まった。最終日朝の高铁南阳东~新郑机场までのトリップは郑州东での乗継が20分程度とややきつめだが、3日目(第二次南阳編初日)の郑开城铁を降り立った時に取票しておけば時間を省ける。

4日目は信阳-桐柏(淮渎庙)-南阳で、南阳泊(2泊)。到着が早ければ12年前の懐かしスポットを訪ねることもできる。

5日目は南阳市区周辺の县でいろいろ吟味、一時は唐河(Tanghe)の湖阳故城が挙がったこともある。結局、县城内に名所のある邓州(Dengzhou)と内乡(Neixiang)をこれまた三角移動する一日と決まった。先行の邓州はバスだけでなく列車を利用する手もある。

単純に河南ウォークと开封滞在の順序が入れ替わっただけで、充実感が損なわれるわけではない。むしろ开封帰郷の最も困難と思われていた南阳編が高铁活用により成立したばかりか、1週間に満たない期間で南阳で新たに3县も訪れられるなんて出来過ぎ。