鉄道の日(10月14日)にちなみ、最寄りの休日にちょっと乗り遊ぼうと思ったが、昨日が土曜出勤だったので縮小。半日でのんびりできるとこを模索し、源泉100%かけ流しに一発で惹かれて尾張温泉に行ってみた。むかし大名古屋温泉っていうのもあったが、すでに閉館。同じ名古屋西郊で、およそ温泉地とは似つかわしくないところにある温泉として前々から気になってはいた。
全日620円は魅力だが、アクセスが悪い。駅から離れ、バス交通も乏しい。蟹江町コミュニティバスも検討したが終バスが早すぎ。結局最寄りはJR永和駅徒歩約20分だとみた。しかし、経路検索で27分と永和に劣る近鉄富吉駅だが、衛星画像をつぶさに見ると日光川に人道橋が架かっているのを確認できる。たぶん富吉のほうが近いぞ、と踏んだ。運賃ではJRのほうが圧倒的に安いけど、せっかくの鉄旅なんで両刀使いで催行する。
ゆき
名駅へ出る新しいルートを思いついたので所要時間の検証をかねて出発。幹栄1系統で栄へ。新ルートとは同系統を高岳で地下鉄桜通線に乗り換える、というもの。既存の上小田井ルートでは名市交と名鉄を乗り継ぐため乗換割引が効かないが、市バスと地下鉄なら80円浮く。終点の栄まで乗らないのは中心街での道路混雑回避だが、桜通線の本数を考えると際どいところ。それに栄から名駅は初乗り210円に対し、高岳からは240円になってしまう。
今回実証してみて、栄も高岳も大差ないことがわかった。それ以前に序盤から車椅子乗降やドニチエコ購入などで運行が大幅に遅れ、定刻を最大15分ズレる。バス時刻は読めない、と15分以上も余裕もって東山線に繋いでおいたのに、こんなハラハラだとは。それでも駆け込み乗車ながら予定の電車に乗れてしまうのはどうかと。行き先すら確かめずに乗って一瞬ヒヤリ。人混みの名駅乗換を避けたくてそのまま八田まで乗る。亀島駅が壁面タイルを塗り直して、見違えるほど真っ白になってた。八田ではJRにも乗り換えられるが、マナカ割引以外は運賃に拘らず近鉄を選ぶ。ちなみに、時間はもっとかかり遅延リスクも増すが、安さ追求で栄から八田まで栄23系統を利用する案も浮上したりした。探せば結構あるもんだ。
富吉駅前はなんとなく温泉町の雰囲気ある。富吉にこだわったのは人道橋の有効性を確かめるためともう一つ、富吉検車区の車両を眺める楽しみがある。日光川堤防へ近づくにつれ、外から見られるようになる。
堤防に上がっちゃうと遠望っぽくて見栄え半減。
人道橋サンサンブリッジに並行する近鉄線は撮り鉄スポット。経路検索27分には勝てるけど、実質20分と期待したほど縮まらなかった。ただ日光川の穏やかな流れや遠くの山々を眺めながらのんびり歩けるのは、永和よりええわ。
尾張温泉東海センター
今月リニューアルオープンしたばかりの尾張温泉。
料金改定されていて土休日は700円。源泉かけ流しだから、スーパー銭湯と一緒だとは全然思わない。
まず、カルキ臭がしない。夏の甲信と同じく自然な温泉の香りと、微かに潮の香がある。やっぱり海近いから、というより曾ては海だったから潮水が地中から湧き出しても不思議ではない。顔洗うと海水浴のときみたいにヒリヒリするのも潮のせいだろ。
洗い場はすべて外壁に沿い、浴場めいっぱいに岩風呂が広がる造りは、まさに温泉の特徴。惜しむらくは改装したわりに露天風呂が狭っ苦しいこと。スーパー銭湯でない老舗温泉のプライドを損いたくなかったか。ともかく泉質では正真正銘なので、身体のほぐれ方・癒され方が全然違う。休憩挟んで2度浴び、約3時間存分に堪能した。広々とした浴池では困らないが、洗い場と休憩所は混雑、リニューアル盛況か。
かえり
案の定JR永和駅まではとくに風情のない県道を辿ることに。時間的には確かに20分かからないくらいで、富吉より近いんだろうね。駅前に愛西市と津島市のコミュニティバス停留所がある。やはりルート上、尾張温泉には使えないっぽい。津島市のはマナカが使えるらしい。
永和駅跨線橋から望む日没。普段通過してばかりの永和(たまに行き違いで停車する)の駅周り(ほぼ田園地帯)を初めてじっくり眺めた。比較的身近なローカルエリアの経験値向上。
JR名古屋駅は改札口を正しく選べば最短で他交通に乗り継げるので、無理に忌避する必要はない。名駅12系統で帰宅。
おわり