降雨順延を経て阿久比球場で迎えた母校中村の初戦（2回戦）は、半田高校に2-9で７回コールド負けを喫しました。
本来予定日の9日第二試合から丸一日ズレての開催となり、なんとか観戦できる休日になってくれと、この数日安倍元総理銃撃事件以上にやきもきしてたんだ。天候とグランド状態に左右されるだけに、自己都合ではどうにもならない。日程合っただけでも幸運。
試合前に半田の直近の戦績を調べると、東邦と互角に戦ったり大府を下したりしており、まず厳しい対戦が予想された。今大会はコールド勝敗が目立っており中村も不可避かなぁと。
14時ごろ阿久比球場に着くと、第一試合の一宮興道vs常滑が9回を迎えており、まさに眼前で7-5の２死満塁から逆転サヨナラ劇を見せられた。凄いなぁ
阿久比球場は春日井ほどの規模で庇のない小柄なスタンドだが、芝の外野席がある。そのため入場券売はスタンド周りの手前に設けられ、グラウンド外周から立ち見もできるラフな造り。
狭めなスタンド席レフト寄りに陣取る。空は終始怪しい薄曇りだが小雨は落ちてこず、逆に試合半ばには薄日射すことも。試合開始に先立って、知多地区の少年野球クラブによる始球式が行われる。知多半島唯一の予選会場で、地元の野球振興を盛り立てる狙いか。その少年たちが試合中、熱烈に半田を応援して気障りなほどに歓声をあげるので、思わず叩いてやりたくなる（大人げない）。
試合前のグランド練習では、結構互角なフィールディングだと感じた。去年耳についたキャプテンの濁声もなく、和気あいあい雰囲気があった。2回戦からの登場も頷ける。
じっさい３回、ツーアウトからの三塁打と適時打で1点を先制したときは俄然、イケるぞ！いい勝負だ！と思ったものだ。
しかしそれは、半田の手加減に過ぎないと思い知る。しだいに半田打線が中村の投球を捉え始め、ついに４回、猛打を浴びて逆転された。なかでも1番の川尻君は県下でも注目選手らしく、客席からも名を囁く声があった。4番打者とも思える体躯で鋭い打球を弾き出すうえ、走塁も優れている。コールド阻止が懸かる７回、2死満塁で川尻君に打席が回ってきたとき、あぁそういう宿命なんだな、と熱くなった。一番避けなければならない選手と、一番のピンチで対峙するという出来過ぎドラマ。そして、2点タイムリーを打たれるべくして打たれ、コールドゲームは決した。全力で2点もぎ取り、５回コールドを回避しただけでも意地を見せたというところか。点差はあるものの、健闘して良い勝負にしたと思う。中村球児たち、おつかれさま。
また試合序盤、「あれ、チアじゃない？」の声にライトスタンドを見やれば、端に縦一列チアガールが踊っている。応援曲もブラバンで演奏している。こういうところもシード校を目指してか本格的だと感じられた。対して今年の中村応援席、個人的に気に入ってるアゲアゲホイホイなどお祭り騒ぎみたいな応援は鳴りをひそめ、太鼓一本の単調なものに。コロナ禍の声援自粛ムードとはいえ、今まで応援の活気だけは対戦校に不敗を自負するだけにひどく物寂しかった。
こんな結果のいっぽうで、嬉しいこともあった。サポーターの方々から、中村オリジナル応援グッズ（うちわ）をもらえたこと。卒業生とはいえ素性を明かさず毎年観戦に来ているが、サポーターカラーに染まりたい願望がないわけでもない。ちょっと一体感を味わえて、家宝にするくらい内心感激。
このところ観戦戦績は連敗だが、来年こそは、と強い気持ちで球場に足を運びたい。以下、観戦戦績を表にまとめてみた。
球場観戦試合の戦績
| 年 | 球場 | 相手校 | 結果 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| 2016 | 春日井 | 豊田北 | ○ 3 - 2 | 高校野球愛知県大会、初観戦 - 南蛇井総本氣 |
| 2017 | 小牧 | 岩津 | ● 1 - 5 | 中村、眼前で惜敗 - 南蛇井総本氣 |
| 2018 | 春日井 | 名古屋南 | ○ 5 - 3 | まずは１勝 - 南蛇井総本氣 |
| 同上 | 小牧 | 瑞陵 | ○ 6 - 4 | 三回戦進出 - 南蛇井総本氣 |
| 同上 | 岡崎 | 春日井商 | ○ 6 - 2 | 16強だぞッ - 南蛇井総本氣 |
| 同上 | 春日井 | 享栄 | ● 0 - 10 | 球児の夏、終わる - 南蛇井総本氣 |
| 2019 | 刈谷 | 豊田大谷 | ● 2 - 5 | 今年は初戦敗退 - 南蛇井総本氣 |
| 2021 | 熱田 | 岡崎北 | ● 1 - 8 | 中村、初戦敗退 - 南蛇井総本氣 |
| 2022 | 阿久比 | 半田 | ● 2 - 9 | コールド阻止…ならず - 南蛇井総本氣 |
YouTube Live観戦（2020年）パロマ瑞穂 千種 ● 0 - 7 初戦突破ならず - 南蛇井総本氣（関係者以外無観客試合）
