今年も开封の菊祭りが開幕したようだ。相変わらずコロナ禍の収束しきらない中、恒例イベントが無事開催されるだけでも朗報だ。
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古都开封は数々の異名をとるが、菊城もその一つ。开封菊花展は、洛阳の牡丹(春)と並び全国的に知られている。『地球の歩き方』の开封の項でも、概要欄に一言ぐらい言及してくれてもいいのに、龙亭と山陕甘会馆の菊彩る写真と各見所の菊花展期間料金しか載ってないのは不満だ。たしかに菊花展の主要会場となる龙亭公园や铁塔公园などは、開催期間(概ね10月中旬~11月中旬)は入場料が値上げされる。禹王台は何気に対象外。とくに11月以降、中国の観光地は一般に冬季料金へ移行するので通常(夏季)の半額か割引になるのだが、开封は菊花展終了まで待たないといけない。そいえば今年は入場無料キャンペーンやるのかな?
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菊祭りの有無に関わらず、個人的に中国(とくに河南)旅行は今の時期(10月中旬から下旬)が最適だと思っている。気候が暑すぎず寒すぎず過ごしやすいのと、国慶節休暇が終わって人の大移動が一段落すると考えるから。これが11月に差し掛かると急に風が冷たく感じたり朝晩冷え込んだりして、夜市の外飲みがちょっと堪えたりする。また混雑期は臨時列車も運行するし上手く使えたらそれはそれで楽しいけど、旅行期間とプランをきっちり決めて日本から渡航する場合には不測の事態が起きにくい通常期のほうがいい。今は日本でも秋の行楽シーズンではあるけれど、盆や正月のように長期休暇をとれるわけではない。もし仕事ほっぽって一年のうち好きな時期を選んで行けるとしたら、まぁ迷わずこの時期を選ぶだろうなと。
最近『地球の歩き方』を眺めていて、これは行っとかなかんな、と思ったのが、江西省の九江(Jiujiang)。目に留まったのは長江の畔にたつ酒楼、潯陽楼。『水滸伝』で潯陽楼を訪れた宋江が酒に酔って書いた詩が、反詩(お上に叛く詩)と見なされ罪に問われるエピソードがある。そいえば聞き覚えある名称だと思った。
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水滸伝ゆかりのスポットは主に河南省と山東省に集まっているが、たまにこうして外れた土地にもあって見落としがち。ほかに鼓上蚤时迁の廟かなんかが杭州(没地)にあると聞いたことがある。今でも民衆の間で时迁信仰は根強く、毛沢東が最も撲滅すべき邪教信仰の一つに挙げたともいわれる。
九江の地理関係がいまいち分かってなくて、京九铁路の沿線だよね、と捉えてた。一度地図見て、武汉と南昌の中間だと思ったんだけど、『地球の歩き方』でアクセス欄見ると武汉からの列車が一切ないのに驚く。同じ江西省内なら南昌とは至便だろうけど、日本からの出入国拠点としては武汉を選びたいだけに心外。もう一度鉄道路線を見直して、まぁ合肥か上海のほうが適切だわと思った。「武昌-南昌」ネタのついでにはならなさそうで残念。