夏に行く九州の地理を予習していて、気がついたことがある。佐賀と長崎は2県合わせて肥前一国なのに、福岡は、筑前、筑後、豊前の三国が入り乱れている。しかも豊前国は大分県にもまたがってるじゃん。四国は4県キレイに分かれてるのに、九州ってこんな複雑怪奇で、尚且つこんなに県境無視なんだ。驚いた。むしろ現在の県境が何を基準に構成されてるのか、不思議。県が形成されるときに旧藩同士の確執があったんだろうな。
そうして見ると、福岡県って筑前の福岡市、豊前の北九州市、筑後の久留米市に三分されるんだな。博多と小倉が別国だとは思いもしなかった。
まぁ、県境無視でいえば、武蔵国は現在の東京都と埼玉県に加え川崎市も含むのは周知の事実だしね。また三重県なんか、伊勢・志摩・伊賀・紀伊の四国が入り乱れてんだから。(紀伊は和歌山と県境またぎ。)
そんなわけで、今回周遊する福岡、佐賀、長崎を北部九州の意味で「夏の北九州」と仮題して企画してきた。訪れる箇所がすべて筑前国と肥前国に収まると分かり、筑前と肥前を合わせてシリーズ名を"九州筑肥の旅"とすることに決めた。JR筑肥線は乗るつもりだけど、決して同線だけを意味しない。