南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

金星「太陽面通過」

f:id:Nanjai:20131215204320g:plain
 筆者のおはします名古屋は完全曇天により観測不可となった、珍しい天文現象でした。《金星が太陽の前を横切る「太陽面通過」という現象が8日午後、日本では130年ぶりに観測できる。地球の内側の軌道を回る金星が、地球と太陽の間にきて、三つが一直線に並んだときに起こる。太陽の表面を黒い点のように見える金星が約6時間かけて通過する。 午後2時11分に金星が太陽にかかり、最も太陽の中心に近づくのが午後5時14分。通過し終わるのは午後8時19分ごろだが、日没(東京で午後6時55分)後は見えない。(朝日前日記事)》地方新聞中日の名古屋市科学館情報を見た親が、穴をあけたボール紙に太陽光を通し、下に映る影で金星の点を確認するという原理を理解できずに、筆者が日食のときを思い出しながら、必死で説明をした。日食と違って太陽全体で確認できるものではないので、ボール紙の穴はかなり大きいものでなければならないが、原理としては妥当なものだ。実際は、穴の前に望遠鏡を置き、太陽をあらかじめ拡大するので、それほど巨大な穴は不要であったが。
 当日の記事。《太陽の前を金星が横切る「金星の太陽面通過」が、8日午後、日本では130年ぶりに観測された。ほぼ全国的に梅雨空だったが、東京ではときおり雲が切れ、待ち構えた天文ファンらを喜ばせた。午後2時11分ごろ、太陽の左上に、太陽の直径の30分の1ほどの黒い点となって金星が現れ、約6時間かかって下に抜ける前に日没となった。》
 久しぶりにここで天文事象について書いていると、今年3月に亡くなられた元名古屋市科学館天文主幹の山田卓先生を思い出す。わかりやすい言葉で天文事象を解説する、プラネタリウム解説者にとっても、天文界の方にとっても、また筆者にとっても大先輩であった。名古屋市科学館HPを覗くと、その姿を見ることが出来た。再び先生の著作を繰りながら、天空を眺める夏を迎えたい。
 なぜ名古屋では、太陽がお隠れになったのだろうか。筆者の日頃の行いをしばし見直したりける。
結:三鷹は見たか、金星を(注.国立天文台は東京都三鷹市にある)【2004/06/10/PM】