南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

マレーシア

講義というか、いわゆる文字列連鎖論てやつかな。午前中に、「政治変動論」という科目を受けてきたのだが、ガイダンス状況からして、マレーシアの政治変動を語る模様だ。2枚の地図とレジュメが配布され、マレーシアの形成背景から語られ始めたが、南蛇井閣下は地図中の一点に視点が集中していた。

マレーシアは、半島部とボルネオ島の北部からなる。ちょうど先日、T.M.Rのコンサートで雑談で語られていた地域だ。全面英語表記のこの地図では、半島部の処にPeninsular Malaysiaと書かれている。この横文字が本講のキーワードだ。普通に訳すと、「マレーシア本土」あるいは「マレーシア(国土の)半島部」となる。一見、それで終わりがちだが、それで終わるなら無知科学論は存在し得ない。

普通訳の後者、「半島部」に注目していただきたい。キーワードとなった横文字のPeninsularをあらためて眺め、おおまかに前半部だけ切り取るとPeninsという文字列が浮かんでくる。男性生殖器を意味するpenisが思い当たらないだろうか。一般にいう半島とは、文字通り大陸やまとまった陸地から、突起状に離れた島の形をしている。男性器を想像するに難くはない。さらにマレー半島そのものを見てみよう。というよりは寧ろ、インドシナ半島全体と言った方が正確だろうか。揶揄を無視して述べるならば、インドシナ半島はまさに男性の陰部を象徴するような形をしている。

政治変動論の講義でも出たことだが、マレーシアはイギリス領の植民地から独立したものであり、国名マレーシアすらも現地語ではムラュなどと言われるそうだ。Peninsularとpenis双方が欧米出身の文字列であることは明らかだ。関係は充分にあるだろう。