南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

Short Trip 小豆島 1

日本国内で行きたいところより、年初の答志島と離島つながりで、小豆島。学生時代以来憧れの地で、とくにJR吉備線の日生港を発着するフェリー航路を使ってみたいと思ってきた。
小豆島そのものとともに、もう一つの目的、大阪難波駅で接続された近鉄阪神電鉄を経由して神戸まで行くこと。18きっぷのないGWにJRを使わないで旅行するなら、この関西私鉄直通運転を試してみたい。プラン当初は、神戸港を発着するジャンボフェリーで設計した。小豆島と、THE 四国一周!!で圧縮された香川県本土の屋島志度を加える。
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小豆島と高松を最大限に滞在すべく、早朝高松へ寄港する夜行便フェリーを、休日料金と夜行料金W割増をも堪えて選択。ところが1日4便の少なさに予約が殺到するとみられ、前払いがクレジット決済だったのでプランごと破棄。
そこで採ったのが、姫路港からの小豆島フェリー(姫路~福田航路)。私鉄直通運転を神戸よりさらに山陽電鉄と繋ぎ、姫路まで行っちゃう。小豆島フェリーは車両なしの旅客は予約不要で、繁忙期には増便もするという*1
夜行フェリーに合わせて名古屋を0日目夕方出発する必要もなく、往復1日ずつと小豆島周遊に1日の全3日間で収まる。ただし往路は昼過ぎ姫路発のフェリーに間に合わせるなら、どうしても名阪間を短縮しないといけない。4月の運賃値上げを踏まえつつ、一部区間を特急に頼ることに。特急券はちょうど1か月前に取得した。今回は珍しく鉄道フリーきっぷは一切使わない。小豆島周遊にはオリーブバス一日乗車券を買う。今シーズンはGW旅行予約の血気がハンパなくて、3月上旬に何気なく宿泊予約サイトを見たら、目していた旅館は既に満室。慌てて別の宿を取った。かなり前に準備を済ませてしまい、出発まで間が空いてイメージ再現に苦労する。
レイルラボでみる旅程(名古屋~姫路往復分)

私鉄を乗りつないで姫路へ

早朝5時起床、6時出立。新幹線のぞみなら姫路まで1本のところを私鉄4社乗り継いで行く。地元の名鉄はほんの一口、メインは関西私鉄3社。初めて使った名鉄近鉄直結改札は、便利。津までの近鉄急行電車は、時間帯?によってロングとクロスを切り替えられるデュアルシート(LCカー)。初めて遭遇したけど、長距離乗る急行はクロスのがいい。始発駅だから座れたものの、通勤通学客で終始満員ぎっしり。その反動で、大阪難波行きアーバンライナー指定席は快適そのもの。窓側席を選んだものの、進行左側だと直射日光に晒される。隣席に迷惑かからぬようカーテンを調節しつつ車窓を覗く。伊勢中川のバイパス連絡線を通ったのは何年ぶりかな。大阪府に入ると北進に変わるのでカーテンを開け放てる。終点まであっという間だけど。
アーバンライナーを降りた同じホームで、阪神電車快速急行に乗り換えられる。小腹がすき、一旦改札近くのコンビニに走ったが時間不足で解決せず。この阪神なんば線こそ私鉄直通の要なのに、地下から地上出たなぁ、くらいの印象しか残らない。終点尼崎駅は、連絡通路を経ずとも、両ドア開いた車両を通り抜けて各ホームを渡ることができる、特殊な構造となっている。乗継時間の関係で仕組み自体は知ったが、今回は必要なし。それよりも難波と同じ7分間で軽食確保するほうが先決。初めての駅でよく間に合った。
阪神電鉄本線・神戸高速線・山陽電鉄本線を貫通する、山陽電鉄直通特急。今日初めて乗車時から立ち席を余儀なくされる。特急仕様の固定式クロスシートが恨めしい。乗客にはアジア系外国人が目立つ。阪神電車だけに甲子園を通過すると、ここかぁと思う。午前中なので野球関係はいない。三宮すぎれば座れるだろうと読んだら的中した。神戸高速線を経るとさらに空いた。そして、特急の本領を誇示するがごとく、JR神戸線と並行しながら急に爆走し始めた。垂水駅スグの古墳は印象に残る。また、明石天文科学館は一度来たことあるんよね。尼崎から1時間半かけて山陽姫路着。直前に姫路市モノレールの橋脚遺構がチラ見え。
姫路城訪れた頃を思い出すゆとりもなく、神姫バス94系統姫路港行きののりばを探す。小銭不足のところ、IC利用可で助かった。フェリー乗客は半数くらいで、途中降車する地元高齢者も多い。ここまで確実にフェリーに間に合うべく、分刻みの各乗継に専念してきたので、撮り鉄の余裕は一切なし。

小豆島フェリー

タイムスケジュール通り、姫路港へ到着。出港40分前(12:50)より乗船券を発売するとのこと。辺りにコンビニや飲食店はなく、売店のカツ丼弁当で昼休憩。

姫路港

工場に囲まれた姫路港の、飾万津臨港公園にて半日電車旅から一息つく。開口部の先に小島が見える。

飾万津灯台と、姫路港開港30年記念モニュメント「翔舞」

発券窓口にはズラリと乗船客が並ぶ。往復券を所望すると帰りの乗船日を尋ねられる。減便日ならば注意喚起するためだ。連休の3日なので問題ない。ちなみに往復は1割引き、チケットはレシート綴り。ターミナルビル2階にて、フェリー入港を待つ。

姫路港フェリーのりば全貌

まだ連休前の平日だけに、乗船待ちの車両はこの程度(一般車はトラックの奥に並ぶ)。フェリー接岸まもなく乗船案内がされるも、通路や乗降口は混みあうことなく皆パラパラと向かう。

第三おりいぶ丸

親子連れの「わぁ、ヤドンがいっぱい」の声に、ポケモンキャラクターのヤドン*2を知る。うどん県・香川とヤドンの語呂合わせだとすぐに察する。船内至るところにヤドンが踊っている。航行中は強い海風に晒されると認識しているので、出航前に甲板へ。小豆島フェリー特有の赤いダミー煙突も間近に見た。定刻どおり、小豆島へ向けて出港。

小豆島福田への船旅

船内はゆったり寛ぐことができる。自販機のほか、うどんなどの軽食を提供するカウンターもある。左舷のベンチシートに収まり、瀬戸内の海を眺めていく。航行の大半は眼前に家島諸島が見えている。さきの姫路港からも高速船が頻繁に往来している。

家島諸島が徐々に近づき、岸がはっきり見えるようになる

西島には山肌の禿げた採石場が目立つ。

デッキに出て、家島諸島を見送る

群島が遠くに消え去るころ、前方に小豆島が迫る。

いよいよ上陸だ!

小豆島周遊(1)

姫路港では頭から接岸してあったが、福田港へは舳先を姫路方向へ転換して後退着岸する。この転換作業で到着時刻が数分前後することに不安が生じた。というのも、上陸15分でオリーブバスに乗り継ぐうえ、フェリーターミナルで二日間乗車券を買わないといけない*3。幸い乗船きっぷ売り場で手早く買え、バス停で一息つく間があった。冒頭では一日乗車券と記したが、小豆島滞在3日間のうち今日と明日は複数回乗るので、二日間乗車券1500円を購入。さぁ、周遊スタート!

オリーブバス(小豆島概観)

島内を巡回し、観光と地域の足に貢献するオリーブバス。近距離は100円、距離ごとに100円あがって最長距離でも1回300円で乗れる。ロングを5回以上使えば二日乗車券の元はとれる。まずは主幹路線ともいうべき、南廻り福田線に乗って島東・南岸を概観しつつ、土庄(とのしょう)港へ向かう。福田の集落を出ると間もなく急坂をぐんぐん登り、木々の合間から入り江の絶景が見下ろせるように。如何せんバスが飛ばすので、イイ!と思った景色もどんどん通過してゆく。好天に恵まれ青鮮やかな海面を目で楽しむ。崖に張り付くように海岸線を伝ってゆく。

東海岸風景

南岸に至ると、小豆島町中心地(役場)、高松と結ぶ池田港や草壁港など人けのあるところを断続的に繋ぐようになる。池田港ではフェリー発着時刻と合わせてあるらしく、乗継客が多い。ジャンボフェリーの発着する坂手港は、この南廻り福田線は経由しない。

内海湾(草壁)

草壁、池田、土庄の各集落を大きな丘が隔てている感じ。ちなみに小豆島は、小豆郡土庄町と同郡小豆島町に二分されている。1町に統合しないのは、合併協議時に起きた町役場の位置に関する対立に起因するらしい。
土庄は島で最も大きな町。高松とのフェリー便数も土庄港が一番多い。本町の外れにはオリーブタウンという、スーパーとホームセンターを中心とした商業施設があり、オリーブバス系統もほとんどが経由する。
北東部の福田港より、およそ1時間かけて南西部の土庄港に到着。島を時計回りに半周。フェリーターミナルを覗いたり、宿を確かめたりすると程なく、西浦線に乗り替え。土庄の町の南側に張り出す半島(じつは島)を左回りに周回する。夕陽を望める海岸線だが、バスの座位が低すぎて車窓を楽しめず。半島をほぼ1周して国際ホテル前に降車。

エンジェルロード

エンジェルロード(天使の散歩道)は、潮の満ち引きによって現れる砂の道。1日2回干潮時の前後3時間ほど、向かいの中余島まで歩いて渡ることができる。大切な人と手を繋いで渡ると、願いが叶うといわれている。時間帯が限られるので周遊を左右されないよう、初日夕刻に訪れておこうと。このスケジュール調整には相当悩まされた。
ここまでGWの行楽客の姿は乏しかった小豆島で、初めて賑わう場所に来た。駐車場には他県ナンバーがずらりと並び、名古屋もいる。概ねアジア系外国人ばかりだけど。

砂の道と前島

真っ先に思ったのは、案外道幅広いんだな。もっと細く伝うようなのを想像してた。

本島側を振り返る

前島から中余島へは立入禁止。願いを込めた貝がら絵馬がいっぱい吊るされている。

前島から望む小豆島と海

恋人の聖地 約束の丘展望台に登り、砂の道を上から眺める。狭いスペースに鐘も設置され、絶景スポットなので混みあう。

約束の丘展望台

角度を変えて眺めると、

心なしか、さっきより細くなったか?

国際ホテルに沿った浜辺を散策。

銀波浦の夕陽と、エンジェルロード全貌

早朝訪れる案もあったけど、この時間で正解だったな。また混み過ぎない連休前の平日を選んだのも吉。

旭屋旅館

土庄港平和の群像前に位置する旭屋旅館が、小豆島滞在の拠点。朝食付きで2連泊する。

心休まる客室

チェックイン後すぐに、夕食を摂りに出る。旅館の周りに目立った飲食店はない。フェリーターミナルも店じまい。地図アプリで拾った、小豆島そうめんを供する製麺所も閉店近い。困り果てて、空腹こらえながら土庄本町まで歩こうと奮い立つも、街灯少ない夜道を確信ないまま進むのに耐えかね本町目前で引き返した。旅館間近のセブンイレブンで弁当と缶ビールを買い込んで落着。2食付きにすべきだったと痛感。ともかく念願の小豆島上陸に祝杯。温泉かどうか分からないが、身体ほぐれる湯に浸かって就寝。

Short Trip 小豆島 2へつづく)

*1:4月18日より当面の間減便中。GW期間のみ通常便数。幸いプランに支障なし

*2:カモノハシのような生き物

*3:神戸発着のジャンボフェリーは船内でも販売