南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

泰然自若(たいぜんじじゃく)

落ち着いていてどんなことにも動じないさま。 ▽「泰然」は落ち着いて物事に動じないさま。 「自若」は何に対してもあわてず、驚かず、落ち着いているさま。

泰然自若(たいぜんじじゃく)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書

四字熟語の漢字パズルで、半紙書きの四隅が欠けた状態を読む問題。簡単に見えるも、自若を"目若"と認識してしまい読めず。若の入る四字熟語なんて、傍若無人しか知らんわ〜

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泰然はともかく、自若は字面だけでは「落ち着いている」の意をとれない。若は、古文で"〜のごとし"と読むことがある。動画でも"〜のようだ"と解釈をつけている。つまり、普段通りの自分のように泰然としている、と考えると理解できる。泰然も自若も全く同義、では容易に納得しない。

 「自」は「もともと」の意味を表します。「自明」(=最初から明らか)の「自」と同じです。また、「若」は「然」と同じで「~の様子」を表します。したがって、「自若」はもとのままの様子、ということになります。
 まとめると、落ち着いて、もとのまま変わらない様子。これが「泰然自若」です。

泰然自若(たいぜんじじゃく)とは? 意味や使い方 - コトバンク

自は自我ではなく、「もともとの」という意味なのか。「(平時の)自分のように」とするならば、漢文での語順は自若でなく若自となるはず、と違和感覚えた矢先で、この解説はしっくりきた。「若」は「然」と同じで「~の様子」を表す、というから、自若=自然とも転換できそう。泰然は安らかな状態、自若はもともとの様子、それぞれ意味は異なるけれども、二字目に同義語を置くことで四字熟語全体の体裁(リズム)を整えている。自若の解釈はわかりにくくて、巷には紛らわしい解説も入り乱れているので、この最後のやつがもっと広く周知されるといい。