南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

南阳農村部の英才学校宿舎で火災

母から、「なんや、河南省の学校で火災があって10何人か犠牲者が出たらしい」と聞いて調べたらホントだった。少し前、商丘の武術学校で火災があって死傷者が出たときも、日本にニュースが伝わってきた。
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日本国内での火事は焼け跡から身元不明の遺体が出たりすると大概全国ネットで報道されるが、お隣の中国で起きた火災でも死傷者数が際立つものは殆ど日本へ伝わるようになった。自分は基本Yahoo!ニュース辺りで見つけるのだが、母のが早いとなると新聞やラジオで報道されたことになる。それほど隣国でも看過できない事件なのか。
1月19日夜、河南省南阳市方城县の英才学校の宿舎で発生し、小学生ぐらいの子ども13名が犠牲となった模様。この英才学校は、幼稚園と小学校を併せた私立学校だという。英才学校というものは中国全土にあって、街でも割と頻繁に見かける。成績優秀な子を育てるのか、語学やスポーツなど特定の才能を伸ばすのか、どういう趣旨で営まれているのかは実際よく知らない。ただ、宿舎の火災で最もありがちなのは、建物全体の暖房設備が行き届かない中で個々が持ち込んだ暖房器具による発火が原因となること。とくにこんな農村部の学校(县城内かと思いきや、郊外の独树镇という町だった)では尚更、宿舎に暖气はないだろうな。と思ったら、案の定「初步怀疑是电暖器导致起火」だった。やっぱりなぁ。
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开封に住んでたときからこの手の話はよくあって、开封大学の学生寮でも持ち込み暖房機器による小火があったと聞いた。機器そのものの不良と、タコ足しすぎたりコンセントの劣化で発火するのと、いずれの場合もある。また、二段ベッドが窮屈に並んで薄暗い、5,6人の相部屋を写真で見せられたことがあり、非常時に逃げにくいことも犠牲者が増える一因だと思う。痛ましい事件だけれど、あれ以来でもたびたび各地で起きているのを聞くと宿舎環境は相変わらずなんだなぁ、と。残念だけれど、まだ当分なくならないかもしれない。