南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

御殿場線・富士山麓版

鉄道の旅フォルダ公開シリーズNo.8(「御殿場線に乗ろう」計画)
一日で往復できて、途中下車が出来て、2300円でも充実感が得られる路線がそろそろ乏しくなってきた中で、限りある資源の一つとして選ばれたのが御殿場線である。これを最後に、JR東海および西日本の関西圏にある路線の制覇を目的とした日帰り旅は、ほぼ姿を消す。これ以降は中小私鉄とJRを組み合わせたバージョンか、宿泊を伴う旅に切り替わることになる。
御殿場線は名古屋からだと東方のかなり遠方にあり、神奈川県と静岡県を、箱根を避ける形で結んだ東海道線旧線である。はじめは御殿場まで行って何か見て、そのままUターンしようと思ったのだけど、頑張って時刻表を研究して、国府津に抜けて東海道線を戻るのがいいとなった。この逆、即ち国府津まで行って御殿場線に入るのは接続が悪いのだ。何故かは分からない。国府津はやはり東京からの入口であり、熱海から来る客は想定されていないのだろうか。
金山 07:23発
   【新快速】
浜松 08:40着
08:48発

沼津 10:58着
11:16発

御殿場 11:48着
記録を見ると、沼津での乗換もあまりスムーズとはいえない。優れた乗継では2,3分でも可能であるから、このダイヤ研究は不十分である。というか富士や静岡発の御殿場直通電車もある。
御殿場線は、さすが東海道線の旧線だけあって全線電化されている。さらに小田急電鉄の特急とも相互運転がされており、沼津で私鉄が見られる。2両編成、後ろ乗り前降りのワンマンカーである。中央線の中津川=塩尻間を思い出す。
御殿場を出て2つ目に、長泉なめりという駅がある。この「なめり」だけ平仮名なのは、何か特産品でそういうものがあるのか(勝沼ぶどう郷みたいな)、と思ったが、納米里という地名であった。どうも不自然である。
≪平和公園にて富士を望む≫
東西どちらが駅表なんだろう。御殿場駅に降り立つ。西には富士登山や富士五湖へ行くバスが発着している。御殿場市内を歩くには東側が向いているようだ。東にずんずん歩いていって、高速道路をくぐって、坂道を登る。巨大な白い仏塔のある平和公園。多少気味の悪いところだけど、登ってもこれくらいしかなかった。ただ、空腹を抑えながら登ってきた甲斐はあって、御殿場市内を越えて向こうに、見事な富士が望めた。今少し検索してみると、日本庭園や三十三観音もあったようだ。あまり記憶にない。一つ特記できることといえば、リンク最上部の画像に写っている門のようなところで、青のボールペンを1本拾ったことだ。今も使っている。
帰路は別の道を下って、ふもとの真新しい蕎麦屋さんで素麺を食べた。かなり腹が減っていたし、相当暑かったのでそうめんは格別だった。
駅のキオスクで、富士山の形をした羊羹をお土産に買った(画像参照)。これはかなり面白みを狙ったものだ。掘り出し物だと思った。もともとお土産には、彼女へ絵葉書を送ってあげようと思っていたのだけど、ケチな私には高価すぎた。セットじゃなくてバラがいいよな。
(06年9月にゼミ合宿で河口湖に行った際、御殿場を通った。このときに初めて駅西の様子を知ったのだが、西側のほうが旧市街っぽくて面白そうだった。もともと富士山麓に開けた町だから、こちらが主なのかもしれない。ちなみにまだ富士山羊羹は売っていた。06年9月8日の記事を参照していただければ分かるが、河口湖集合にとても遅れてしまっていたので、この羊羹を手土産にしようかと思ったほどである。)
御殿場 15:06発

国府津 16:04着
≪途中下車≫
駅から近くに見えた海がきれいでした。絵葉書をここでも狙ってみたが、売ってなかった。約1時間の御殿場線乗車。特急との行き違いも見れたし、足柄駅なんてのも興味深かった。断片的に思い出せるけど、言葉にならない。
国府津 16:17発

熱海 16:52着
16:55発

浜松 19:30着
≪夜の街散策?≫
浜松はいつも乗り継ぎだけなので、たまには外に出てみようと思った。でもヤバかった。外国人風の客引きとか怪しいのがいっぱいいた。怖くなって再び改札内に逃げ帰った。夜は歩けなさそうだ。
浜松 19:55発
   【特別快速】
金山 21:10着
というわけで、御殿場線でした。うーん、全線制覇は成したけど、途中下車がいまいちなぁ。御殿場にしないで足柄とかで降りたほうが良かったな。富士山を眺めるには御殿場のほうがいいかもしれないが、富士山だけが取り柄じゃないからな、きっと。そういう拾い物ができなかったのは悔い。まぁ平和公園といい羊羹といい、富士山にまず拘ったのは評価できるか。基礎を終わって上がある、みたいな。JRは青春18切符を使用、他の交通は利用していない。お土産は、一口富士山ようかん。鉄道記録は、JR御殿場線制覇。