南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

痛いことを言う…

週末、土産の鳳梨酥(パイナップルケーキ)を持参して実家行ったら、母が、

「台湾ぐらいならええけど、フラッと中国行くなよ。もう昔(コロナ前)と違うんだで、変なとこ行くと捕まるぞ」

うーん、ごもっともではありますが、正直今回中国のノービザ渡航解禁に痺れ切らした結果、なんですよねえ。

たしかにコロナ禍以降、在留外国人に対する監視が厳しくなって、不用意な移動や行動が難しくなったのは事実。薬物所持や取引でなくても、スパイ行為を疑われれば拘束される。密告も合法化し、推奨されるとさえ聞く。私も今後は、宿泊先未定みたいな無謀は極力回避して、一応当局の追尾(行動把握)可能な旅行を心がけようとは思っている。コロナ前の経験的にはパスポート情報の記録が残らない移動手段はいくらでも取れる。それは出入国の際にどうしても不審を生むので、高飛びでもない限り多用する必要はない。ただ、身分証不用時代の鉄道やバス利用を知ってるだけに、面倒くさいんだよね。宿も县級行けば緩かったしね。

ただ以前ほど自由気ままに動けなくなったとはいえ、コロナ禍で唐突に行けなくなったものを二度と行くなとはあまりに忍びない。まだまだ河南も水滸伝スポットも巡りたいし、青海省には行きたい。母も、大学時代の青海省の友人のことはよく知ってるから、彼らの郷行ってきたー、って報告は聞きたいだろうに。

そもそも日本国内旅行はその都度土産話とかするんだけど、中国に関してはほとんど話したことがない。どこそこ行ってどこ泊まって何してるか、母は具体的に知らない。もちろん、このブログを読むこともない。物失くしたとかテストの点数が芳しくなかったとか自分から言い出さないことはやましいという幼少期からの了解があるから、何らかやましいんだろうなと思われてるかもしれない。台湾でパトカーに護送された件を引き合いに出して、今こそあれは武勇伝みたいなもんだけど、どこの国でもそんな無茶が通用するもんじゃないと戒めてくる。自分の了見では問題ない行動でも親の認識では無茶と捉えられてしまうから、咎められるくらいなら明かさない方が賢明かとも。行動の9割がた(一部脚色や割愛はある)は蛇池の旅游集に綴っているけども、家族に読まれない点でフェアじゃないなとは思う。

中国で身の危険を感じるリスクはだいたい3種類あって、

1.一般人民に騙されたり危害を加えられる

2.公安に疑われて拘束される

3.人けのない土地に迷い込んだり、山などで遭難する

今は2.のリスクが一番懸念されるけど、1と3は過去に自力脱出してんだよね。また、河南で1.はまずあり得ない。また交通事故(軽い接触事故)も1か3か分からないけども、国内では一度もないのに中国で2度遭った。とりあえず死なんように帰国できれば御の字くらいに思っている。あんまり厳しく警告されると北朝鮮とかさらに行けんくなるじゃないかよ。