南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

河南大学

1年半から2年後に行くつもりの中国留学先について、西へ行くほど物価が安いという認識から蘭州を候補にしていたのだけど、また新たな候補を見つけ出した。蘭州は西安青海省の間にあって、黄河沿いの工業都市である。ちょうど本格的な内陸部の玄関口ともいえる位置で、いいポイントだと思った。もともと青海省へ行こうと思ったのだけど、つてがないとそこら辺の会社では仲介していないようなので、距離的にさほど離れていない町にした。蘭州から西寧(青海の省都)までは日帰りできる感じ。西安との間は特快でも日帰りは難しそうなので、休暇中にでも行けるだろう。蘭州大は、さすが奥地だけに留学生数が少なく、日本人学生も微小なようである。
で、今回見つけたのは河南大学。これは開封という都市にある。なぜこれを候補にしたのかというと、中国語を学んだり中国史が好きだった理由の一つに、高校時代読んだ水滸伝がある。いつか中国語で読んでみたいと思ったものだ。この水滸伝の舞台が河南省付近なのである。話の中に東京開封府という語がよく出てきた。いまの開封のことだ。梁山泊開封から北東100kmくらいのところにあるらしい。交通の便はあまり良くなさそうだが、一度行ってみたい。それで開封にいい大学はないかと調べてみたら、河南大学があった。実は河南省省都鄭州で、北京と華南を結ぶ鉄道の大動脈の沿線に位置し、また内陸部への幹線が分岐するところでもある交通の要所なのだ。そこの鄭州大学は数百人の留学生を擁し、日本人学生も多い。ところが、中国6大古都のひとつである開封は現在、その大動脈からのびる支線沿いに位置する、ちょっとした田舎町なのだ。そのため留学生数は約200人だが、日本人は一桁なのだ。ここは見落としていた。北京からさほど遠くないので物価は分からないが、学費も周りより安めなので、狙ってみていいと思う。