南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

开封北站

洛阳再訪よりつづく)
楼下の长兴街を仰々しく行き過ぎる「朝の大行進」で目覚め。焦作、济源に続き、ここ洛阳でも目撃し全国ブームなんだなと。ホステラーさんはまだ出勤しないが、支払い済みだし出入り自由なので身支度してそっと御暇する。朝食のため一緒に出る同宿者もある。セキュリティゲートは前の人に随ってサッと抜ける。安らかな眠りをありがとう。第二次洛阳編でも拠点候補にしたい。

洛阳龙门站
駅ビルから通衢(qú)路までの広大な土地(広場と駐車場)が未開発のため、駅舎が遠くに見える。ちなみに建設中の地铁2号线はこの通衢路をはしる予定。
入場しキヨスクで冰红茶と纯牛奶を買い、後者を朝食。新設の高铁站だが流行りの巨大ホール型候车厅ではなく、意外とコンパクト。中国有数の観光都市の玄関駅にしては(苏州なんかよりずっと)抑え気味だなと。ベンチがぎっしりなので改札まで立ち待ち。

徐兰客运专线(洛阳龙门~开封北)

入場する和谐号
停車直前の完全徐行とはいえ、中国鉄路の車両を動態撮影したのはこれが初めて。なかなか良いタイミング。
洛阳~郑州間というのは丘陵地帯を縫いながら次第に平原へと移っていく区間で、在来線の陇海铁路だと多少曲線もあるのだが、さすが高速専用線だけにまっすぐ敷設され高速走行もあってか蛇行を感じさせない。終始どんよりした天気で2013年苏州を思い起こさせる。それでも昨晩熟睡しただけに、曇天の車窓を眺めていてもあまり眠りこけなかったw きっと开封へ向かう高揚感が勝っていたのだろうね。
郑州东で学童保育のような一団が騒がしく乗り込んできて私の隣席を含め、切符と席の照合を始めた。引率の青年が子供らを一通り座らせた後、「私の席と交換してくれませんか。子供たちを連れているので見ていないといけないので」と結構丁重に請われたので、彼の席番号を確かめて移ることにした*1。大人数で購入すると連番で買えないこともあるのが中国鉄路の難点。2両ほど後方の列車に移り、先とは逆の窓側席に座る。隣の女性2,3人はチベット族少数民族ぽかった。郑州を過ぎると一転して快晴、まるで私の帰郷を歓迎するかのよう。

开封北高铁站

2016年9月、高铁郑州〜徐州間開通とともに開業。前回2017年の時点で知ってはいたが、駅舎を拝む機会さえなし。実は建設以前からその設置地点について憶測を立ててきたものの、結局開業してしまうまで特定できなかった個人的無念がある。市北西部、连霍高速公路の开封IC付近までは断定できるも、さらに西方だった。尚、开封市区付近では高铁は高速と完全に並走する。
高架駅。いかにも途中駅、って感じの対面式ホーム。洛阳よりさらに小づくりな高铁站。

开封北站
又回来了、开封!(今年もまた帰ってきたぜ!)イェーイ!
あまり人目をはばからず燥いだり、ちょっとヒゲ面で自撮りしたりして歓喜に浸った。
少し落ち着いて眺めてみると、在来線(陇海铁路)の开封站よりは古都をイメージさせる造りにはなったよな。広大な駅前広場といい、古代中国の大宮殿や城門を思わせる。交通の観点から見れば後者が適当だよな。

同日望む、おなじみの开封火车站。これといった特徴はないが、いつ見てもホッとする。ちなみに、この日は取票のため宋城路站にも赴き、开封の火车站全駅を巡った。
汴京啤酒欢迎我?

汴京啤酒(汴啤)という地酒メーカーはとうに破産してしまったが、ブランドだけは残っているらしい。14日夜、鼓楼近くのコンビニで缶ビールをゲット。缶だけに味は異なる気がするも響きが懐かしかった。
开封北站公交场
向かって右手(駅広場東側)に公交场(旅游客运中心)がある。これも古代建築の回廊のような恰好をしている。开封でいえば韩园碑林を思い出す。开封はもとより中国全国的に公交ターミナルとしての構造物が非常に珍しく、このような上屋だけでも意気を感じる。発着する路線は7,8本ほどあり、馴染みの路線と新設路線が大体半々。とりあえず35路で火车站へ向かう。
お決まりの真新しい高層住宅林をはしり、かつての市区北西端であるロータリー交差点天马广场へ出たとき、漸く頭の中で开封北站が市街としっかり結ばれた。また何年かすれば、今はまだ衛星のような开封北站もすっぽりと市街地の中に取り込まれてしまうだろう。それでは2日間、帰郷タイムを楽しんでまいります。

济源編をふくむ开封帰郷旅行2019前半戦終了(开封帰郷旅行2019は15日まで続きます)

map:开封北站

*1:実名制になってからは切符自体の交換はできない