南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

旅いじり(河南編)

中国渡航が全面解禁(検疫や一時隔離等もなし)されたら河南まっしぐらじゃなくて、まず偵察がてら济公ツアーをやりたい。
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テレビドラマ『济公新传』の舞台、杭州天台山が目的地で、連れとでも行けるほど比較的安全な行程が特長。まだ中国武汉での新型コロナウィルスの発生が表沙汰になっていない、2019年末ごろに春秋航空宁波便によるルートを思いつき、興奮のうちに実行寸前までいった。もし決行していたら、のちに中国渡航が明らかになれば相当な精密検査を受けさせられただろう*1けど、今こうして行けない期間が長期に及ぶなら行っとけば良かったと強い後悔にも苛まれる。上海便は随時回復するだろうが、宁波路線に関してはそのまま廃止もありうるからアイデア自体の放棄かもしれない。

さて、河南再訪企画について。とりあえず第二次安阳編、第二次商丘編、第二次南阳編は行程をほぼ完成させた。
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残る第二次洛阳編については概ね市中にまとまるので、現段階でとくに組み立てる必要はない。日数が取れれば济源にも再訪したい。近年市区に改編された偃师(Yanshi)区の二里头遗址と、白园(白居易墓)は見たいのでもう一度龙门石窟に入場する。10年来の洛阳を取り巻く交通網の発展はめざましく、なんと郑州から高铁を利用すれば半日ちょっとで龙门観光して帰ってこられるようだ。かつて开封始発列車で洛阳まで2時間半かけ、さらに30分遅延で到着して友人に不平をいうと「慣れなさい」って言われた時代はどこ行ったんだ?(しかもその帰りは4時間半遅れの深夜帰着という、未だ史上最大遅延記録を有する。) たしかに2019年帰郷の際、洛阳龙门から开封北まで乗ったGはきっかり1時間と速かった。よって洛阳~开封の移動時間をほぼ考えなくてよいので、郊外含めてめいっぱい盛り込める。
1週間程度の訪中時間で开封以外の河南各地を巡るようになって以来、そもそも帰郷できる機会が限られるので、どうしても开封滞在日数を最小限に抑えがちだ。しかし毎回肌身で感じるのは、开封もまためざましく変貌し新スポットがどんどん出現して1日そこらでは把握が追いつかなくなっていることだ。ここは一度河南ウォークの脚を休めて、开封滞在のみの帰郷旅行をやってもいいなと思う。第1回(2009年)のように开封市内とフラリ郑州ぐらいでのんびり過ごす日程もたまには悪くない。というか、留学期間以来とんとご無沙汰になっている場所がじつは結構ある。たとえば、黄河游览区や朱仙镇だ。その他最近気になるスポットを挙げてみる。

启封故园

初夏に帰郷された知人から「朱仙镇のあたりも新たに開発されたみたいだ」と聞いていたので、これのことか!と合点。
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春秋時代、ここに初めて城(都市)が築かれ啓封(启封)と称される。のちに啓を開と改められた。現在の开封の始祖といわれるところだ。このテーマパークは朱仙镇の入口よりやや北に造られ、広大な庭園やアトラクション、遊園地などがあるらしい。従来の鎮の街並みを壊さず町外れに造ったことは評価できる。そいえば、2014年许昌へ向かう際バスで門前を通ったはずだが、気が急いていたこともあり気づかなかったな。鎮内でもまだ关帝庙は見てないので、一日ゆっくり朱仙見物をとってもいい。

大宋武侠城(旧 万岁山森林公园)

森林公园を改造したテーマパーク。園内にあった酒文化博物館は移転。あぁ園内に漂う麹の香が恋しい...
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名称からし水滸伝関係が期待できる。
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思ったとおり!道標に十字坡を発見!
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ショーの演目には、快活林! 当然「武松醉打蒋门神」とかやってくれるのかな?と思いきや、そこは「风雪山神庙」かいッ。あれも林冲の見せ場だから見ごたえありそう。「风雪山神庙」はナイトショーになる模様。また、一丈青扈三娘(女傑)が出てきそうな「三打祝家庄」も興味あるし、ほぼほぼ水滸伝一色やん。岳飛関係のものはどこにあるのかな。

开封博物馆(新館)

包公湖畔の趣ある旧館は閉鎖し、郑开大道沿いの新館へ移転。
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絶対旧館のような小ぢんまりした施設じゃないだろうから、新しい展示方法とか気になる。
新館の近くには、郑州からの来訪者を迎える巨大な門、开元门が造られたらしい。ただの作り物かと思いきや、長安には同名の城門があったそうだからあながち史実でないとも言い切れない。鮮やかな色彩の朱仙年画が出迎えるさまをこの目で見たい。

ほか、开封西湖とか黄河へ向かうサイクリングロードとか、勿論州桥も見に行きたい。やはり开封逗留プランも必要だな。

*1:武汉とともに都市封鎖の対象となった温州は、同じ浙江省にあたる