南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

天空 SPA HILLS 竜泉寺の湯

母に誘われて、やっと初めてリニューアル後の竜泉寺の湯に行ってきた。

www.ryusenjinoyu.com

以前は朝風呂から夜まで時間を問わず、よく利用していた竜泉寺の湯。最後に旧館を訪れたのは、この辺りか。

jaike.hatenablog.jp

全面改造・改称した2018年のリニューアルオープン以降はすっかり足が遠のいていた。庄内川対岸のライバル店、笑福の湯(現 湯ごころゆるり)にも蛍イルミネーションがあり、それで満足できてた。各ブースに仕切られた宿泊エリア(Premium Lodge THE MAISON)は一度泊まってみたいと思っていた。

ゆとり〜とラインも久々に乗った。ちょうど10分ほど滞っており、後発のバスと団子でやってきた。こういうとき後続は常に空いてて快適。ただ、ガイドウェイ区間の運賃値上がりペースは心理を不安にする。

靴箱キーによる館内料金後払いシステムを導入(入浴料のみ前納)。フロアも浴場も以前の姿を対照できないくらい、すっかり造り変わっていた。内風呂の大きな湯池はちょうど良い深さと湯加減で、ゆったり長く浸かれる。そして、超感動したのが、露天風呂の絶景スーパー銭湯どころか、有名温泉地ですらあれほどの雄大な眺めは滅多にない。時間帯もまた絶妙で、夕陽にほんのり照らされる、庄内川の緩やかな流れと志段味と春日井両岸の家々。かつて男湯の露天風呂はあまり景色が良くなかった。庄内川の水面が僅かに見える程度だったと記憶している。母によると、改造に際して男女の浴場を入れ替えたのだという。へええー

ただまぁ、絶景は昼間や夕暮れが好ましく、志段味や春日井なんて目立った灯りもなく夜景にならないだろうなと。

さすが土曜の夕刻、休憩座敷は待ち合わせやレストランの順番待ちの人々でぎっしり。湯上がりキッチン『一休』は、店頭の端末で席案内予約する。私が上がってきた時点で10何人待ち、母とともにエントリーした時点で22人待ち。おそらく待ちきれないと見切って放棄された分だけ呼び出しが早まり、20分程度で席に通された。ゆったり広々とした食堂は意外にもテーブルやカウンターに空席がチラホラ。湯の城のようにセルフサービスを採用せず、注文・配膳から片付けまで少人数のスタッフでこなしているため、押し寄せる客を捌ききれないらしい。食後の膳がしばらく放置されていることから、ある程度まとめて片付けては席通ししている模様。客も従業員も気の毒。

さて、テーブルにつくと瓶ビールと定食を頼んだ。カウンター席越しに夜景が見え、少し悔やむ。このホール状況から定食出てくるのに時間かかると考え、つまみの枝豆を追加したら定食とほぼ同時にやってきた。つまり調理時間は決して遅くない。湯の城と大差ない。しょうが焼きと天ぷら定食、美味かった。やはりセルフを部分導入して円滑に客捌きすべきだよ。食事を終えて退出ぎわに端末を見ると、待ち客は40組を超えていた…

食後にもう一風呂。予想に反して、景色は案外暗闇ではなかった。しかし夜は眺望よりも、湯池や壺湯の底で変化する幻想的なLEDの演出を楽しむ。酒が残っているにも関わらず、つい長湯してしまう。

温泉ポンプメンテナンスのため、温泉水での営業を休止中なのは残念だ。ところで、脱衣場における、エントランスからの出入口と浴場への出入口が近接した造りになってるのは、どういう意図だろう。ふつう、どこのスパでもこの2つは概ね正反対の位置に設計されるもの。裸でエントランスに迷い出てしまわぬよう、これも工夫なのか。着衣状態と、浴場の熱気や濡れた身体が交錯しがちに見えて、あまり好感は持てないな。

とかくリニューアルした姿を一度見て実感できたのは、総じて良かった。新しい露天風呂は最高に絶景だったので、機をみて堪能しにきたい。