南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

Breaking Down

これだけ巷で騒がれてると、否が応でも目に入ってくる。主催の朝倉さんが同じ愛知県出身ということで若干親しみも覚えて、人となりから色々と見させてもらった。正直陰キャの自分には畑違いというか微塵も縁のない格闘技の世界だけど、嘗てガチンコファイトクラブを楽しく且つ真剣に見たせいか、どこか重なって分かるというか共感できるような気がする。おこがましい限りだけども。ブレイキングダウンって、どこか水滸伝みたいだなと思う。様々な事情でアウトローになってしまった男たちが出会い、自慢の武芸や拳で真剣に闘い合って、事後は健闘をたたえ合うみたいな姿は共通する部分がある。水滸伝では宋江を首領に「天に替わって道を行う」の大義を掲げ団結する使命を負うけれども、ブレイキングダウンでは出場者それぞれが新たな人生の希望や活路を見出し進んでゆく契機を与えられる。もちろん正統な格闘家も参加してる*1けど、喧嘩でしか自己表現できない者たちの受け皿であり踏み台となる場所、そういう役割を果たす意味で共通してんのかな。
出場者の中でとくに好きなのは、富澤大智さん。

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朝倉未来さんも時々そうだけど、クールな時の本当に冷酷な目つき、刺されたら喧嘩自慢でも結構震えるレベルだと思う。そして、「お前じゃ、俺に勝てない」と威嚇・挑発するときの凄み、闘志の迫力はハンパない。また、反撃の隙を微塵も与えないパンチの猛ラッシュ、あっという間に追い詰めて光速ダウン。あれは圧倒的な強みであり魅力だね。かつてガチンコファイトクラブⅤで、5期生の一人が「相手を倒すためにやってる」という言葉に対し、臨時指導に来ていた入れ墨ボクサー大嶋宏成さんが「ちげえよ、俺はな相手殺すつもりでやってんだよ」みたいに言ったのをすごく印象に残ってて、富澤さんはまさにそんな闘志を体現してるなと思う。また、対戦相手の技量や人となりも結構重視して敬意を払ってて、対戦後に自分のチャンネルでコラボして互いの向上に繋げていこうとするのも好ましい。

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スパーリングシーンは迫力満点。

そしてもう一人、さん。

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格闘技術うんぬんより、もう純粋に突っかかって喧嘩する人。前後見境なくカメラ関係なく、なりふり構わず素で取っ組み合う。まさに黒旋風李逵のイメージ。戦略とか全く意に介さないから、ブレイキングダウン本戦では一勝も獲れずに身を引くとしている。同じ無鉄砲な暴れん坊ぶりを剥き出しにして同士と称える井上力斗さんは本戦を勝っているだけに、結果が伴わずに去るとすれば些か残念ではある。
落ち着いて話すと、良心はしっかりあって決して根の腐ったヤンキーではない。撮られること自体に不慣れと嫌悪を示す森さんだけど、一応チャンネルやってる。あれだけ大暴れするわりに、決して饒舌でもなく武骨な感じがまた多くのファンを生む。ホント水滸伝体現型の人間じゃないかと。

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スタッフと雑談しながら寿司食ってるだけ。あと、焼肉食ってる動画もよかった。九州(勝手に長崎と思ってる)っぽい訛りと、「ケミー」が口癖。
あとまぁ、時々料理動画をチェックさせてもらってるこめおさんや、ぬりぼうさんはエンタメ的に好き。今後ものめり込まない程度にチェックして親しんでいこうと思っている。

*1:水滸伝でも元・武人は多い