南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

京阪奈 一から十めぐり 2

京阪奈 一から十めぐり 1よりつづく)

(八)から(十)

なるべく始発に近い電車で再開することになっている。アラームも鳴らぬのに、幸い06:07に跳ね起き静かに身支度して出発。チェックイン後は24時間出入り自由なので、こんな早朝にも出られる。奈良市中では小雪が舞い、西大寺から生駒にかけては吹雪で車窓真っ白。東生駒から生駒まではけいはんな線と並走し、真新しい地下鉄車両と競争になる。石切駅を発した直後に広がる大阪平野は絶景。八木西口を採れば九・十とともに京都線-橿原線ラインにまとまって効率良いが、3府県のバランスを考えて、

戸ノ里

初見で自然に"やえのさと"と読めた。そいえば三山木を除いて皆わりと量詞的だよね。12分しかないのにローソンで朝メシを選ってて乗り遅れそうになった。
戻りは緩急接続がなく、西大寺までノンビリ揺られる。石切まで、さっき一気に駆け下った坂道を一駅一駅小刻みに登っていく。そして、生駒山地のトンネルを境に雪の有無で景色が一変する。この降雪の影響でダイヤが3分程度乱れており、本来07:56同刻着発で乗れないはずの橿原神宮前行き普通に余裕で乗り継げてしまい、行程が予定より15分ほど早まる。

さらに折り返し新田辺行き普通にも十分間に合い30分早めることもできたが、そこは暖かい待合室で落ち着いてパン食べたくて見送る。昨日の12:07、一分駅に降り立ってから凡そ21時間、うち近鉄奈良での宿泊による中断10時間(20:30-翌06:35)を除いた、正味11時間でついにゴールイン!

尚、さっきは平城京の九条、ここは平安京の十条。

東寺

達成ついでに近隣をささやかに観光していく。さきの京都線沿線企画に組まれていた、東寺。
toji.or.jp
最寄りの東寺駅と1駅分しかなく、歩いていける。とはいうものの、通用門は北東側に設けられ、JR京都駅さえ徒歩圏内とされる立地のため、15分ほど要す。北西風により雪が激しく顔に吹き付ける中を進むのは大変だ。霞む視界の先に、五重塔がひょっこり姿を現す。

九条大路より望む五重塔
慶賀門(東寺東門)

金堂・講堂の拝観料は、特別公開等の開催によって変動する。時間と天候も考慮し、食堂のみ慎んで拝ませていただく。

食堂(じきどう)

食堂とは、僧が生活のなかに修行を見いだす所。昭和5年の火災で焼損した四天王像が見守り、写経をするコーナーも設けられている。私もそろそろ真剣に般若心経を覚えたい。
御影堂(大師堂)で弘法大師を拝めるとあったが、表も裏も堅く閉じられていた。有料拝観をケチりながら、欲をかいてはならぬのか。

宝蔵、庭園越しに五重塔

ちょうど映らない位置に、伝小野道風ゆかりの柳がたつ。

東寺駅直近の松屋で、朝昼兼用の食事をとり帰途につく。大仏プリンなど目に留まることもあったが、今回はくだらない乗り鉄ネタに徹して土産は買わない。大和八木付近では一旦やんで晴れ間も覗いたかに見えた雪も、県境の朝倉や榛原では再び沿線の里が霞むほどの雪景色。いっぽうで三重県側には雪影は一切なかった。
単なる漢数字駅名ラリーでありながら、おもに大和路の旅を追想する部分と、既に企画している奈良線や京都線沿線を予習する部分を、繰り返し往来しながら近鉄線への愛着と習熟を深める機会になった。次はいよいよ、アイデアの発端となった三重県版を、もちっと修正して実行に移そうかと。
終わり