京九線を使えば、开封からよりアクセスしやすいかと思った。しかし、日帰りに適した列車はどうもなさそうだ。自在に乗れる人なら、郓城から帰ればそれなりにある。けれどそんな戯れは私でも不敢なので、やっぱり長途バスを菏泽で乗り継ぐしかないらしい。どうしても時間がよみたい人は、商丘6時発の列車で菏泽7時着*1、梁山へはバスで1時間半として9時には梁山汽车站に着けるだろう。このスケジュールだと10時には梁山景区に入場できる。15時ごろ退園すれば帰り道もそんなに苦労しないと思われ。商丘の駅前に宿をとることと5時起床を惜しまなければ、さして難しいプランではない。仮に全行程をバスで行ったとしても、参観時間がやや縮まるくらいだろう。片道交通費40〜50元。でもバスで行くなら开封でも商丘でも額はほぼ同じだし、七朝古都宿泊のほうが当然勝ってしまう。
なんでこんなことを突然考えたのかというと、『地球の歩き方』から三门峡と商丘がはずされて、安阳と许昌が載るようになったのは、殷墟や三国志の認知度の高さが導いたのもあるけれど、これまでの「黄河に沿った古都地帯をたどる上の寄り道都市」という地位に甘んじて個々の引力を模索しなかったためではないかと。つまり三门峡で最後まで(アクセスの不便な)函谷关を取り上げずに、市内のスポットのみを紹介し続けたところに問題がある。私は河南を旅する上で、バスを停留所でもないところで停めてもらったり、タクシーを一日チャーターするような技を使わない。公共交通を素直に使うだけで行けるところは多いのだ。函谷关は確かに郊外にあるけれども、灵宝まで列車もバスも便数は多いはずだし、駅前から公交1本で行けるから臆することはない。登封观星台のほうがよっぽど苦労した。あぁ未開放地区なのか(ぇ。
商丘なんかまさに古城と火星台ぽっちだから、いつ消されてもおかしくないと思っていたが、せっかく場を与えられているのだからもっと積極的に開拓してもよかったのに。とくに梁山は現在掲載されているいずれの都市からも不便なので、ちょっと商丘に触手を伸ばさせてみたが意外にも難しかった。ほかに開発できそうなのは鹿邑と永城だが、二つともまだ訪れていないので何とも言えない。安阳,洛阳,开封のようにもっとコンパクトにまとまっているといいのだけれど、郑州だってほとんど郊外スポットで占めてるんだからいいだろう。あと問題は日本人が行きそうなところかどうか、というところ。
*1:菏泽の火车站と汽车站がどれだけ離れているか、実は知らない。