南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

興奮しながら気づくこと

中国河南省で起きた豪雨災害を機に購読するようになったこちらのブログ。第二の故郷开封の近況を毎日のように見させていただき、コロナで帰郷のままならないもどかしさを癒してもらっている。というか、見慣れた風景がアップされるたびにエキサイトしてしまい、アパートの一室に一匹のホエザルが出現して近所迷惑で通報されかねない事態となっている(笑)嘘。様々なエピソードが噴出してコメントを抑えるのに必死、またひけらかしになるのを極力避けたいので自分のフィールド(蛇池)に持ち帰って考察するようにしている。中でもこの記事は老城エリアの観光名所や日常風景を見事にピックアップしており、永久保存版としても良いと思う。
tpakira.hatenablog.com
龙亭の湖で泳ぎそうな半裸の男性や道端の野菜売りなんて、开封らしさそのもの。
城壁はずいぶん修復されたけれども、城門の復元は意外と進んでなくて私の把握する限り西南北3個しかない。地名としての「~門」は随所にあり、また単に道路のため城壁を寸断した箇所もある。個人的には朱雀門に該当する大南门(中山路との交点)の復元を前々から切望しているけれど、まったくその兆候は見られない。現在残っている城壁は明清代のものなので、宋代古都を表出したい観光当局からすると明清城壁にこれ以上手を加える気はないのかも。北辺と東辺は宋代都城にほぼ一致しているので充実していくかもしれない。じゃあ、曹门と宋门よろしく頼む。

さておき、上の記事の画像を眺めていて一つだけ、「おっ、なるほど」と思うことがあった。それは車のトランクに詰めたナス売りの写真。市内をほとんど歩き尽くしているので観光地や公交公司などは迷いなく地図上に指し示せるが、露天商たちの画像については背景だけでは場所を特定できないほうが多い。しかし、コメントで城壁周辺に露店が集まっているとあり、確信をもった。物売りたちの画像は全て、城壁外で撮られている。というのは、2019年8月より、城壁内および大梁路における電動・機動各三轮车の進入および走行が禁止になっている(身障者および高齢者用は除く)。最後に帰郷したときはちょうどこの条例が施行されたばかりだったので、各城門付近に取り締まりや周知のための番所が設けられていた。
wenda.bendibao.com
开封市1年9ヵ月の変貌と考察 - 南蛇井総本気(老城内および大梁路における軽車両販売ならびに通行規制にて言及)
つまり三輪カーで野菜などを売っている人たちは現在城壁内に入れず、しかし城内にも顧客はいるので城壁周辺で待ち構えているんだろう。そうしたなか、条例による規制をかいくぐる新手が車のトランクに積む人だ。車なら城壁内でも自由に走行、販売できるし、一度閉じてしまえば一般の自家用車と変わらないので城管に目をつけられる心配も少ない。規制されてない軽トラとかよりも賢いやり方だと思う。
もう少し穿った見方をすると、城壁内をテーマパーク化すると思われる観光当局にとって、この条例で三輪による物売り締め出しは城内住民への兵糧攻めにもなるんじゃないかと。衛生面の健全化もあるだろうけど、家の前や近所の道端で食材を買う機会が減らされる不便さは、城外の集合住宅への転居を促すんじゃないかと思った。まぁ一筋縄にはいかんけどね、人民もしぶといから。