南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

开封城壁に高架型が増えた

正確には城門あるいは道路により城壁の寸断された箇所で、城門を復元しない場合どう処置するかということ。三大復元城門(大梁门,安远门,小南门)以外はスパッとカットした断面状態で遺されている箇所が大多数だった。断面状態でも地名として城門名の残っている箇所(大南门,宋门,曹门等)は復元を切望しているのだけど、そのほかについても適切な保存が必要だ。というのも、たとえば西安では幅の広い城壁上を自転車で巡ることができる。
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郑州でも短い区間ながら商代遗址の土盛りの上を伝うことができる。
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黄河氾濫の土壌に半分近く埋もれ、レンガの一部を家づくりに持ち去られたともいわれる城壁。せっかく漸く修復が進んでいるというのに壁上を伝うことができないなんて勿体ないじゃないか。尤も壁上に登れる箇所がないわけではない。唯一伝ったことあるのが、河南大学東門脇の階段を登り北へ向かうもので「铁塔公园へタダで侵入する方法」とまことしやかに語られていた。勿論道なき道で、一歩誤れば铁塔湖へ転落する。現在ある各城門にも登ることは可能なようだが一度も試したことはない。いつか一度万里の長城のように壁上を歩いてみたいものだ。
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これまで幾度となく城壁を眺めてきたが、寸断箇所の保存形態の中にも特徴的で気に入った形がある。日本でいう電車の高架橋のような形をしたもので、比較的早くから向阳路(包公祠正面から城外へ向かう道)口に設けられていた。城壁カットを橋台にして壁面模様を施した橋桁をのせるもので、城壁を伝う散策路を設けるには有効な設計といえよう。

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向阳路口の城壁

今春コロナ禍沈静の隙を縫って开封へ帰郷された知人がFacebookにて、河南大学周辺の画像を投稿されたなかにこの高架スタイルの城壁を挙げていて、いやそれは大学周辺じゃないだろ、と訝っていた。しかし城壁以外の街並みにはどこか見覚えがある。その謎はようやくこちらにて晴れた。
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明伦街口の城壁が高架スタイルになってる!!
まさに前掲の开封城墙でサムネになっている箇所だ。この碑は橋桁で日陰になったことになる。近年东京大市场(および夜市)の存亡を巡って幾度となく城壁外側を取り上げてきた場所だが、よもや城壁がこんな処置をされるとは思ってもみなかった。まったく意表を突かれたといっていい。私があの形状を評価してたからか。たまに蛇池を読まれたかのような施策が行われるから、スパイでも居るんじゃないかと思うことある。どんどん移ろいゆく第二の郷里だけど、決して悪化ではない。また阳光湖と城壁の間を壁面に沿った道が整備され、明伦街に丁字交差点を造ったようだ。日本に居ながらにして、手に取るように変化がわかるのは有難いことだ。そして、ちょっと懐かしいのが高架越しに見える明伦街の、河南大学方面が緩やかな下り坂になっているのが分かること。性能の悪いバスがニュートラルにして南門前までコロコロッと下っていった時代が思い出されるわ。
また、迎宾路口にも高架型が導入されたようだ。桁下制限がどのくらいか分からないが、城内すぐにある汽车西站は2階建てバス(郑开城际公交等)の出入りは困難になるな。でも市内観光路線の游1路とかも通行するだろうから支障ないのか。それは大南门(中山路)を利用すればいいか。向阳路や明伦街と違って市内の主要道路だけに、通行車両への心配が湧く。
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そして、城壁南西部辺りでは壁上へ登れる公園が整備されている模様。コロナ禍の影響か閉鎖されている感じだが、やはり最終的には一周可能を目指すつもりなのか。また、こちらの城壁周り一周ツーリング記事により、城壁に防空壕らしき史跡のあることを初めて知る。かつて住居などが張り付き露わでない部分も多かったろうから気づかなかったのかもしれないが、新たに勉強になります。

余談だけれど、2019年帰郷で撮った向阳路口に写る、三轮车等入城禁止政策による検問所。

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向阳路口の検問テント

この2年ですっかり定着したものと思い込み、
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この記事を書いたところ、「3輪バイクはどんどん進入していっている」とのコメントを頂いた。じつは記事準備の際にも、何か時間帯制限に切り替えたような旨の情報も見かけている。結局曖昧なままに独断し、返信もしないのは自分の間違いを認めていないような誤解を生むといけないが、ただのコメント下手です、ハイ。そもそもやや乱暴な施策だと思っていたので個人的には嬉しいし、あっさり形骸化してしまう开封人民の活力には脱帽だ。さすがはかつて「三轮城」の名を轟かせただけあり、文化は政府にも負けない。その勢いで三輪タクシーも復活してほしいものだと切に思う。