南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

ほんねとーく

南沙諸島紛争の原点と信託統治―期末レポート序章(再)

ここまで同学のレポートを批判してきた筆者も、発表が他人事ではなくなってきた。そこで本稿より、春学期のゼミレポートを、章ごとに全文或は要約してレポートでは記せなかった見解なども加えて公開する。これにより、改めて内容を把握しレジュメ作成と発表…

中東問題とパレスチナ人組織(PLO)の位置

レポートは上記のように、パレスチナ解放機構(PLO)の成立から現在に至るまでの動向が延々と連ねられ、要点を掴むのに大変苦労した。中東問題がパレスチナ側の動向のみで理解され、解決に至るものではないが、今回のレポートを筆者なりに解釈してみた。 結…

パレスチナ解放機構(PLO)と大東亜共栄圏

当ゼミでは主に東アジアの国際関係を扱う学生が目立つが、まだ初期のレポートであることも関係して、卒論とは幾分離れたテーマを選択するものがある。今回はその例で、パレスチナ解放機構の動向から見る「イスラエル・パレスチナ問題」であった。個人的なこ…

あらしのよるに

不定期だから週に何回とか1日に何稿とか定まっていないんだけれども、1週間以上も休んだり毎日連続して書くのはどうなんだろう?と迷ってみたりしている。 「あらしのよるに」は、絵本を原作とするアニメーション映画なのらしい。家にパンフレットが転がって…

就活迷妄

今日は講義がなかった。2時から代替として『自分発見!講演会』というキャリアサポート室による企画講演があったので、あんま就活とか気乗り氏ねーなどと他人事のように考えている斯の男も聴講してみた。そしたら、やっぱ当たった。人生気乗り氏ねーと思って…

改憲

漸く出来た、昭和憲法。待ってました、昭和憲法。 新憲法草案を読みながら、ふと思ったのは、先週のアジア政治論の講義。大東亜戦争を指導していった日本の軍部とその組織行動を語る。1910年から20年頃の陸軍内部では派閥抗争が激しかったが、そんな中の主力…

中国都市部と農村部の所得格差と教育問題

次年度のゼミ選択期間が幕を開け、オフィスアワーで筆者が台湾論を論じに行ってから丁度1年が経過した。半年余り現在のゼミを受講して、如何に短絡的に選択したかを思い知らされた気もする。可能ならば、もう一度この選択期間を2年次と共に享受したいもので…

日中戦争と「反日」

来年5月には当サービスの閉鎖されることが決まり、総本家への過去記事移転を考えている筆者だが、今年度まで更新はこちらで行うこととする。思えば、このような活動を始めてより、早くも2年近く。事ある度に回想してしまう筆者である。 さて、先週のテーマは…

歴史の主体的な学び方(2)

日本は近代的な法律の下、戸籍制度も整えられ、全国民を戦争に参加させることが可能な制度が整えられていた。それは確かに非難されるべき実態であろう。しかし、「当時は」少なくとも「戦争初期は」、国民の多くが妥当と考え承認したものである。そして、そ…

歴史の主体的な学び方(1)

竹島問題について5稿も掲載してから間もなく、2人目の発表となった。自分のレポートも早急に整理しておかねばならない。今回は送信されてきた彼のレポートを読み、かなり思考が筆者と似通っていると感じた。特に、実際のプレゼンの際には取り上げなかったが…

竹島問題とは何か(5)

さて、以上長々と細部を追及してきたが、最終稿では竹島問題における筆者の見解を再設定し、展望で結んでおきたい。 その前に先稿の補足であるが、竹島の帰属についてアメリカ含む条約起草国に対し、要求をしてきたのは寧ろ韓国のほうであった。しかし、米国…

竹島問題とは何か(4)

この稿では、筆者が最も問いたかった、サンフランシスコ講和条約での竹島処理について述べてみる。同レポートを簡単にまとめてみる。1945年に日本の植民地から解放された朝鮮は、同時に竹島も吸収した。しかし、その後南北朝鮮の独立と朝鮮戦争の動乱の中で…

竹島問題とは何か(3)

当稿(及び次稿)では、近現代における竹島問題を概観した後、筆者が最も注目した問題を指摘しておく。さて、レポートは江戸期の日朝領有論争から、突如第二次世界大戦終了の1945年に飛躍する。これには大変驚いた。何故なら、日本が近代への道を歩み始め、…

竹島問題とは何か(2)

今回は、先稿の補足的指摘と安龍福という人物の竹島史への関わりを述べてみる。竹島と鬱陵島がイコールであるのは兎も角、先稿が史実であるとするならば、朝鮮が鬱陵島(及びその近隣島としての竹島)を国家の安全保障上の基地?として既に使用していたので…

竹島問題とは何か(1)

先週木曜のゼミ資料を基に、本稿では竹島問題における筆者の見解転換と、資料作成者への意見を述べてみたい。彼の資料と報告は全般に渡って、下条正男/著『竹島は日韓どちらのものか』文春新書H.17.4.30に基づいている。筆者はまだこの書を見ていないので、…

誇るということ

パキスタンの大震災で亡くなられた方、家族や朋友をなくされた方、その他多大な被災損害を受けられた方に、現時点からご冥福をお祈りいたします。今後、数少なくとも、瓦礫の下から生存が確認されることを異国の地から期待しております。M7.6というのは阪神…

凶刃的狂言の転換期

長らくご愛読いただき、真に有難うございます。さて、凶刃的狂言は幅広い分野を扱いながら、その批判や叱咤激励を一度も被ったことがないという異例の論稿ページである。最初は、自分の自己満足で書くことに専念していたが、2年弱も経過するとさすがに自己…

一生懸命走ろうぜ。

一つには、長旅の後の鬱。 二つには、衆院選前後の失望か何か。 三つには、個人的な人間関係と自分の将来像を取り巻くハテナ。 とにかく、南蛇井は沈んでいる。このまま、講義を聴きに行く気にはなれない。もちろん聴かなくても、それはそれで行動だ。だが、…

課題

http://dreadfulbore.fc2web.com/dreadfulbore/so1.html そのうちやる。ここは学校だから、本音が出きらない。

小泉劇場の続投

なんだかんだ言いつつも、既に日付は変わり開票結果も続々と出ていることと思われる。前回よりも投票率が高いとのことだが、小泉純一郎率いる自民党の巧みなパフォーマンスに大多数が乗ってしまった模様だ。選挙前の紙面には、「パフォーマンスに騙されるほ…

小泉外交と前述のキーワード

念のため記すが、前述のキーワードとは、「民間にできることは、民間に」、「地方にできることは、地方に」のことである。このキーワードを前稿のみで理解しているのが、亀井氏に対抗する形で出馬を表明した堀江貴文氏や落下傘候補ではないかと思う。 外交に…

北海道滞在中の政界動向と小泉内閣総集編?

北海道旅行出発からちょうど一ヶ月が経過した。旅立ってから12日もの間は筆者にとって、社会的には全くの空白であった、と言ってよい。寧ろ、社会的な束縛から完全に解脱し、大地に一人身を置いて存分楽しみたかった訳だが、その時間は余りにも長く、まるで…

北海道旅行の凶刃的所感

ところが、8月17日、旭川観光で訪れたのは神居古譚でも旭山動物園でもなく、旭川兵邨記念館であった。元々訪れるまでは他意はなかった。旭川といえば、開拓使関連の資料館を訪ねたかった、という単純な発想である。アイヌ関連は、翌日白老ポロトコタンにて学…

9月の挨拶

大変久しぶりでございます。旅行後の鬱感に浸っている間に、早くも9月に入ってしまいました。9月ともなれば、新学期が始まり、先学期の成績が送付されてくるわけで、さらに鬱感が増すことになろうと思われます。そこで9月になったら、台湾論であれ、衆院選関…

夏とは、なんぞや

大切なものは、必ず忘れる。 覚えていたくても、必ず忘れる。 きっと忘れないと思っても、必ず忘れる。 忘れなくては、生きていけない。 死んでもいいから逆らいたい人! はい! 忘れやがれ って言われて、あなたがその場を立ち去ったとき、 その人が死ぬ場…

南沙諸島紛争の原点と信託統治―期末レポート序章(世弥)

先月はゼミコラムを中心に大量更新したが、夏休みも極力休まず爆発させていきたいと思う。今学期のゼミレポートは、当ページ公開を予定していたテーマに文献引用を加えただけなので、これを章ごとに全文或は要約してレポートでは記せなかった見解なども加え…

通信簿

筆者もこの歳になってくると、そろそろ何者かによって敷かれてしまったレールの上を歩くことに嫌気が差して、魔が射して道を外れたくなるのであった。最早大学を卒業することよりも、此処を通して思想を統一し、政党か教団か企業かハタマタNPO法人かを結成す…

前文を改正

憲法の前文改正を非難しておきながら、公開1年半以上を経過した本ページの前文改正を行い、多少読者に対して謙った表現にしてみました。読者倍増の弾みになればと思います。甘いか。ここでは、旧文のみ公開し、新しいモノは上記をご覧ください。 【心新たな…

愛・地球博

一部は、筆者の家庭で常に話題となっていることである。周知のとおり、今年3月から9月まで、愛知長久手および瀬戸の地で、万国博覧会が開催され、日本をリードするトヨタや日立などの大企業が出資、中途半端な造成と公園整備に金をつぎ込まれた。地元では、…

憲法前文を読んでみよう

先稿の2段落を繋いで考えてみよう。日本は戦後、筆者のような戦争が何かを認識できない世代を生み出してしまった。互いを尊重しあう教育がなされなかったのだろうか。 日本国憲法前文では、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高…